Chiami il mio nome,Dica che lei amato. 03
リボツナ。
頭の中の消しゴム系
02から続き
頭の中の消しゴム系
02から続き
*
*
「お前が忘れる前に聞いて貰いたいことがある。忘れる人間に言っていいことだなんて思ってないが…言わずにいるのはごめんだからな」
「うん、何、リボーン」
「…………まぁ前から言ってただろうが、おれはお前を……愛してる。Lei `e amato.」
急に恥ずかしくなって、母国語に逃げる。
こんな思いをさせるのは生きているうちこいつしかいないだろうと、思った。確信した。
綱吉はと言うと大きな瞳をぱちくりと瞬かせて、震える睫毛を伏せた。
「……知ってるよ」
にこりと笑うその顔には決意が見えた。
「……そうか。で、お前の気持はどうなんだ」
聞いてどうするというのか、いづれ忘れてしまうというのにそれでも一時の幸せに浸りたいのかも知れない。彼が全てを忘れる前に、彼が愛していたという証拠が欲しいのかもしれない。
「………。」
綱吉は少し考えるようにうつ向いている。綱吉の、組まれた指が白く色を失うのをじっと見つめていた。
しばらくして、ようやく掠れた小さな声が発せられたけれど、あまりにそれは小さく、聞き取ることができない。
「…何だ、」
聞くと、間にある距離をまた広げるように綱吉は机から離れ、窓辺に向かう。窓から外を見上げる綱吉の、表情を伺うことは出来ないが、微かに肩が震えていた。
白く儚い首があらわになる。
「、好きだよ、 」
手足が歓喜に震えた。
暗殺者にあるまじき失態だ。いつ、何時も感情に支配されてはならない暗殺を生業にする呪われた子供。
飛び付くようにして背中から綱吉を抱きしめる。
「リボーン、痛い。」
「うるせぇ、黙って抱かれてろ」
何それ、と小さく呟くその声は水気を孕んでいて、抱きしめる自身さえ、それに引きずられそうになってしまう。
「本当は、リボーンがこのこと知らないまま、過ぎていったら言わないつもりだったんだ」
ぽつんと、腕の中の綱吉は哀しそうな声でその真実を告げる。
「ずっと前から、多分おまえがこんな気持ちに成る前からずっと俺はおまえのこと好きだった。」
そんな筈はない。なんと言っても、初めて会った頃から綱吉を愛しく思っていたのだから、綱吉が自分に対して恋愛感情を持ったのはいつなのか知らないけれど、少なくともその頃はそんな風ではなかったのだから。
けれど、ここでそんな現実的な話をしても良くないから、黙って聴いておく。
「言わないでおこうなんて、卑怯な考え、してごめん」
卑怯な考えと言えばこちらもそうで、そのまま言わないつもりだったのだ。
お互いに、互いの気持ちに封をしていたのかと思うと、何か面白いような気がした。すべてを忘れる病は、誰にとっても不幸なものでしかないけれど、ただこの、気持ちを伝えるきっかけとなったことだけは、幸福なのかもしれなかった。
やがて全てを忘れても、たびたびふと正気に戻ったときに、幸福な感情になれるよう、精一杯思い出を作りたいと、切に願った。
「綱吉、これから俺の隣から離れるな。部屋は俺の部屋を使え。少しでも、忘れないように、何かできることを考えるからな、」
抱き込んだ綱吉の肩は、思いのほか暖かかった。
*
「お前が忘れる前に聞いて貰いたいことがある。忘れる人間に言っていいことだなんて思ってないが…言わずにいるのはごめんだからな」
「うん、何、リボーン」
「…………まぁ前から言ってただろうが、おれはお前を……愛してる。Lei `e amato.」
急に恥ずかしくなって、母国語に逃げる。
こんな思いをさせるのは生きているうちこいつしかいないだろうと、思った。確信した。
綱吉はと言うと大きな瞳をぱちくりと瞬かせて、震える睫毛を伏せた。
「……知ってるよ」
にこりと笑うその顔には決意が見えた。
「……そうか。で、お前の気持はどうなんだ」
聞いてどうするというのか、いづれ忘れてしまうというのにそれでも一時の幸せに浸りたいのかも知れない。彼が全てを忘れる前に、彼が愛していたという証拠が欲しいのかもしれない。
「………。」
綱吉は少し考えるようにうつ向いている。綱吉の、組まれた指が白く色を失うのをじっと見つめていた。
しばらくして、ようやく掠れた小さな声が発せられたけれど、あまりにそれは小さく、聞き取ることができない。
「…何だ、」
聞くと、間にある距離をまた広げるように綱吉は机から離れ、窓辺に向かう。窓から外を見上げる綱吉の、表情を伺うことは出来ないが、微かに肩が震えていた。
白く儚い首があらわになる。
「、好きだよ、 」
手足が歓喜に震えた。
暗殺者にあるまじき失態だ。いつ、何時も感情に支配されてはならない暗殺を生業にする呪われた子供。
飛び付くようにして背中から綱吉を抱きしめる。
「リボーン、痛い。」
「うるせぇ、黙って抱かれてろ」
何それ、と小さく呟くその声は水気を孕んでいて、抱きしめる自身さえ、それに引きずられそうになってしまう。
「本当は、リボーンがこのこと知らないまま、過ぎていったら言わないつもりだったんだ」
ぽつんと、腕の中の綱吉は哀しそうな声でその真実を告げる。
「ずっと前から、多分おまえがこんな気持ちに成る前からずっと俺はおまえのこと好きだった。」
そんな筈はない。なんと言っても、初めて会った頃から綱吉を愛しく思っていたのだから、綱吉が自分に対して恋愛感情を持ったのはいつなのか知らないけれど、少なくともその頃はそんな風ではなかったのだから。
けれど、ここでそんな現実的な話をしても良くないから、黙って聴いておく。
「言わないでおこうなんて、卑怯な考え、してごめん」
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お互いに、互いの気持ちに封をしていたのかと思うと、何か面白いような気がした。すべてを忘れる病は、誰にとっても不幸なものでしかないけれど、ただこの、気持ちを伝えるきっかけとなったことだけは、幸福なのかもしれなかった。
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「綱吉、これから俺の隣から離れるな。部屋は俺の部屋を使え。少しでも、忘れないように、何かできることを考えるからな、」
抱き込んだ綱吉の肩は、思いのほか暖かかった。
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