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Chiami il mio nome,Dica che lei amato.02

リボツナ。頭の中の消しゴム系。

01と続いています。


*
*

「道が分からなくて…て何を…」

聞いても、綱吉は目に涙を溜めながら困りきった顔で、不安そうにするだけ。

「ごめんなさい」

そう言ってうつ向くその細い首は今にも折れそうなくらいに細く見えた。

その後、何回かそれを重ねた。一度は、帰り道が分からなくなったと、何時になっても帰ってこない彼を心配して駆けつければそう言ったこともあった。



「…なんでツナなんだ」

「……別に特別ツナが選ばれた訳じゃない。何人もいるんだから。世界に一人っ
て訳じゃないだろ」

「治らない………のは代わりない。薬で進行を遅らせることは出来ても治るわけじゃない、解ってる」

リボーンははぁとため息をついて、天井の白い白い壁を見つめた。いつか、忘れてしまうんだと変われば、ならどうしたらいいかなんて分かる筈はない。

「まぁ…とにかく、本人と相談してきめてくれ。二人でならそんなもんさして障害にならねぇだろ。お前が支えて、四肢五感になってやりゃいいじゃねぇか。そう難しいもんでもなかろう」

シャマルがバサリと音を立てて書類を机に置いたのが、いやに耳についた。





「ツナ、最近調子はどうなんだ、」

あいも変わらずどっしりとした執務机に向かって大量に積み上げられた書類たちを手際よくこなしてゆく綱吉の手元を見ながら問いかけた。

「さぁ…どうだろうね…忘れてても思い出せないっていうか…お前のことまで忘れたら終わりだな。」

「……」

綱吉が俯く。

あの日、初めてそれが知れた日のように、変わらず細く白い首はともすれば折れそうに眩しく淡く光を帯びていた。

「……おれ、ボスやってていいのかな…いつか皆分からなくなるのに………忘れたことすら分からないのに…皆に、皆を、裏切るのに」

書類を掴む音が静かにくしゃり、と響いた。

綱吉の握りしめられた手の甲には涙が流れている。

いつか忘れてしまうという紛れもない事実は僅かな奇跡さえ受け付けずにただただその進行を恐れ、震えている彼を襲う。

堰を切るように押し寄せる涙が、止める術もない己を襲った。

リボーンはいつの間にか自分まで涙に顔を歪めて嗚咽を溢すことすらできずにいるのに気がついた。

「…構わない。お前の四肢五感になってやるから。忘れたら、また出会った時みたいに家庭教師をしてやる。」

僅かに声が震えているのを気づかれませんようにと願いながら。

「ありがとう。でも、あんまり厳しくされると困るかな。」

「それは生徒のでき次第だな」

「ふふ、リボーンらしいな。」

泣き笑いの綱吉の顔はこれ以上無いくらいに美しかった。
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