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Chiami il mio nome,Dica che lei amato.01

リボツナ。頭の中の消しごむ系。

つづきものです。00から続いてます。
*
*

幼い頃から父や母の遺伝なのか、少し忘れやすかった。



宿題を出されても、それすら忘れて翌日には担任にこってり絞られるのだけど、やはりその日も同じ繰り返し。

いつの間にかあだ名はダメツナで、人よりなにをするにも遅いから成績も散々で、おまけに、ここで運動でも出来れば良かっただろうに、やはりそれも苦手で、結局いつも寄ってたかって虐めをうけるのだ。



母があんな能天気な人間だから、まぁこれも、こんなもんだろうと思っているのだが。







「リボーン、これ、こうしとくけどいいかな」

重厚さを放つ木のアンティークの机は、歴代のボンゴレファミリーの頂点が使ってきたもので、飴色に輝いていてひどく上品だ。

そんな机の上に大量に置かれた報告書やら何やらに埋もれるようにして執務に勤しむなかで、側近…いや、元家庭教師の、ボンゴレファミリーお得意様な殺し屋に助けを求める。

「あん?見せてみろ」

ほっそりとした、しかし少年らしからぬ仕草で書類を手に取り、さっと書面に目を通す。

長い睫毛が、頬に影をつくるくらいに繁って、白い肌を引き立てている。

「……お前は何回言ったら解るんだ、だめツナ。ここはこの前修正しろって言っ
たろ」

ばさりと音を立てて書類を投げよこして、被った帽子のつばに手をやってため息をついた。

それすらもまぁなんと美しいのか。

「あ、そうだっけ…ごめん」

一瞬だけ見とれて、直ぐに正気に戻る。

「俺に謝るな。はやく覚えろよな、Caro」

「はっ!ませがき!」

ついでに熱い思いまでぶつけてきたリボーンを寸でで交わして切り返す。

ちっ、堕ちろ、と小さく言って、正面のソファに深く腰かけた。



「隙あらばこんな恥ずかしいこと言って!お前ってほんっとに…あれだよな、あれ、なんだっけあれ……」

「好き、か?」

「違う!もういい!」



最近言葉が出ないなぁ、なんて思ったけれど、それすらも忘れてしまった。




「最近、綱吉の物忘れは酷くなってる気がするが、どうなんだ、シャマル」

リボーンは馴染みの、そしてボンゴレファミリーの主治医とも言える女ったらしの医者の正面に座って言った。

彼はというと、渋面と言うのが心底似合いな表情で考えるように筆記具を鳴らしている。

「…まぁ、何だ……本人にはもう、言ったことだが…」





「あいつは…若年性の、その…アルツハイマー…て言えばいいか、まぁそうなんだ」

「………いつからだ」



「しばらく前だよ。…以前に、綱吉が失踪したことがあっただろう、その時にお
かしいと思ったんだと」



言われて、その日の事を思い出した。



午後は休みにするから、一緒に出かけようと言ったのは、綱吉だった。

生憎とその日は午前中は別の仕事があってボンゴレには居なかった。待ち合わせ
を決めよう。そうだな。じゃあさ、いつものRestaurantの前にしようよ。そう言
って、待ち合わせの時間も伝えて電話を切ったというのに、彼は時間を過ぎても
現れなかった。

連絡をしても、通じない。

「何してんだダメツナ!」



走り出して、何故来ない、とかもしかして脱走をまくために…など色々と考えて
、行きそうなところへとシラミ潰しにあたってゆく。

そうして、やっと探しあてた頃。

「なに、してんだツナ」

意外な位に息が上がっていた。

振り向いた綱吉は、困った顔で、こう言った。



「……ごめん、道が分からなくて」
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