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くだらない日常

リボツナ。

最近DSでFFCC(R)をしているんですが、今現在ツナの状況が私の現状です....orz
誰かなんとかしてくださいよ......リボーン.....
*
*

「むかつく!」

部屋に入ってて、最初に浴びせられたことばに、はて、何かしたっけなと考えて、すぐに彼の手元を見て納得した。

最近発売されたという人気ポータブルゲームのソフトに挑戦しているのだ。

新書版の見開きをすこし小さくしたような形で、ぱかりとあけた状態でゲームに挑んでいる。

何が気に入らないのかは画面を見てもきっと分からないのだが、眉間に皺をよせてがしがしと頭をかく綱吉に、些かつまらないきも起きてきた。

第一、入ってきたのも気がつかないのか、さっきから一言も無しだ。

リボーンはわざと大きな音を立てて綱吉のすわるソファーの正面に座った。

「ああっくっそ!何でだ!」

ゲームのボタンを操る指に力が入って、少し白くなる。

一瞬驚愕して、そして次に怒ったような、途方に暮れているような顔つき。

仕舞いには、何度も何度も挑戦したのだろう、それでも出来ないからか、ぱたり、とゲーム機を閉じて、充電機を付けたままスリープモードで放って置くようだ。

現実逃避するように今度はばったりと、大きなソファに寝転がって、

「うーーー」とか「くそー」
とか言っている。

いい加減、居ない振りも飽きたから、ゲームの気分転換にでも付き合ってもらおう。



「おい」

突然聞こえてきた聞き慣れた声に、束の間心臓が止まるような気がして、身を固めた。

「リボーン?」

返事をして部屋を見回すと、扉のところでも、執務机のところでもなく(執務机は窓際なためによく窓からリボーンが出入りする)目の前のソファに、ゆったりと腰掛けて、意地悪そうににんまりと笑う黒尽くめ。

「やあボス。俺を置いてけぼりか」

やはり、気がつかなかった所為か、若干の怒気が感じられる。

「や、えっとその...」

「ずいぶん楽しそうだな、ボス?一体それは誰から貰った?」

当然、リボーンはこんなゲームなんてくれたりしない。なんたってこの年下は年に似合わずも家庭教師で殺し屋で、遊びと言えばここでは言えないことやマニアックで大人な遊びと劣等生虐めのみ。まして、ゲーム機なんて、一言でも欲しいと言ったら、銃弾と共に「ああ?舐めてんのか。劣等生が!」という罵声と、ゲームと称した狩りを大量にお見舞いされてしまうのだ。

「え........っと」

目を逸らしたら、いつの間にか机を乗り越えてやってきていたリボーンにあごを掴まれてしまった。

「ん?誰だ、」

こうなるともう言うまで離してもらえない。

「.............ランボ」

「ほう.....あのアホ牛か」

このゲーム、自分だけでストーリーを楽しめるほか、マルチプレイでゲーム機とこのソフトを持っている人となら一緒にパーティーになって戦えるのだ。

「で、どこが出来ないんだ、」

「え、っと......」

おずおずとゲーム機を開いて、見せる。

飛んでボスの待つ場所に行かなければならないのだけれど、そこには間に熱そうなマグマが川となって流れていて、上手く飛べないとそこに行き着く前にマグマ川に堕ちて逆戻りなのだ。

これでもう何回挑戦した事やら、最初10有った回復アイテムと回復用魔法の石も、回復アイテムはからっぽだし、折角次はボス戦なのに魔法の石も減る一方だ。
(もちろんマグマ川に堕ちたらHPが減ってしまうので)

「ふーん、」

貸せ、と手を出されて、その手にゲーム機を渡すと、少しもしないうちに、

「ほら」

「........っあああ!」

なんとも綺麗にボスまで倒してワールドマップでセーブまでしてくれている。

「ぼ、ボスは俺がやりたかったのに........」



ふうとため息をついて、うなだれる綱吉を見た。

なにしろボンゴレの10代目ボスに就任しているとはいえ、もとはそんな世界には居なかった人間だ。

加えて、何かと甘やかす人間しか廻りにいない。

これからもっともっと人を殺めてその手を染めてゆく彼にも、不本意ながら気遣う人もいて、そしてそれは自分も含めてこれから壊れてゆく運命を予感している証拠でもある。

波乱の予感がした。

きっと、この先何があっても守るなんて言葉、無意味かもしれない。

遠くで産声を上げる悪夢が、ボンゴレファミリーを、全てのファミリーを襲おうとしているのに、気付いているのは自分だけでも。



「ツナ、」

「何、リボーン」

呼べば、見上げてくる大きな目と整った顔立ちの東洋人。二十三歳とは思えない、出会ったときから変わらない顔に、変わってしまう自分を思って少し切なくなる。

ゆっくりと顔を近づける。

眼下には、目を伏せて口づけをまつ綱吉の愛しい顔が見えた。





願わくばこのくだらない日常が少しでも長く続きますように。

そして、崩れる時がきたなら、そのときは一緒に。


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