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誰もしらない

リボツナです。

微エロ
*
*

あれ、こんなところに…









「ちゃおっす、」

「あ、れ、リボーン!どしたの?何かあったの?仕事は?」

突然どばんと扉を開けて執務室につかつかと足を踏み入れたのは黒服の家庭教師
。 なんとも非の打ちようがない完璧な姿。黒いスーツにつつまれた手脚はすらりとのびて、ほっそりと、しかし男を意識せざるをえない骨張った美しい指と、整えられた爪。帽子の下に隠れる髪の艶やかに黒々と、長い睫毛に陶器の肌。

その整った顔が、ぴくりと不機嫌さを呼ぶような表情になる、

「……何かないといけねーのか?仕事なんざもうとっくに終わった。」



ふう、とため息をついて執務机の前にある内輪の来客用ソファに腰をおろした。

ツナはそれをちらりと見て、本日最後の書類に目を通した。

もともと家庭教師でもあるけれど彼は生まれた時から凄腕のスナイパーだから、
それなりに遠征もする。加えて、ツナの頼みでボンゴレの仕事もこなしてくれて
いるのだ、なかなか最近逢うことが出来ないでいた。

いつも居ない訳ではない。ただ、時々仕事が重なってしまって会えなくなる。
1ヶ月であったり、多い時では半年も会えないときもあった。


今回も別口で仕事が入ったと、もう2週間は会って居なかった。



「いや、 いつでも来てくれていいんだけど……。無事でよかった」

お茶入れるね、と言って席をたつ。執務用の椅子がぎしりと音を立てた。



「り、ボーン?」

驚く素早さで、すでに腕を掴まれて、腰に手が回る。心無しか怒気が含まれているような気がした。鼻腔を甘いような、不思議な香りがくすぐる。リボーン愛用の香水は、専門の調香師がリボーンのためだけに開発して献上してくる独特の、世界で一人しかつけていない香りだ。耳の辺りを息が通って、首筋に堕ちた。

「なに?」

「ムードを読め。萎える」

「な!萎え!」

慌てて身じろぎをすれば、リボーンはそれもお見通しというふうに、いたずらっぽく笑う。

「だめツナ。」

始めはついばむように、そして徐々に深く、口づけを落として行った。

「......っん、は」

息が苦しくなると、合図などせずとも心得ている彼によってすこしの隙間が作られて、ほっと息を吸う。けれど、そう甘やかしてもくれないのですぐにそれも中断されて、もっと深く深く貪るようなそれに変わる。

ばさり、と今日終えた書類達が机の上から落ちて床にちらばった。

ゆっくりと、ネクタイが外されてゆく。頭のなかで、ここではだめなのに、とぼんやりと一瞬考えた気がしたけれど、すぐに快楽に押し流されてしまった。







「......はぁっ!」

息苦しさに、涙ともつかない液体が頬を伝う。

最奥へと侵入してくる熱く猛る楔がツナを中から圧迫して、気を抜けば意識さへ根こそぎ持ってゆかれそうだ。

爪の立てる場所のない机の上で、痛みを逃がす場所を探して腕が宙を舞う。

荒い呼吸に胸を上下させれば、リボーンがふいに進む速度を落として,そっと彷徨う腕を、自らの背に導く。

リボーンが全て埋まるころには、彼の背は血がうっすらと滲んでいた。

「ツナ、」

ツナよりも少し浅く、しかし少しあらい息のなかで、愛しげに名前を呼ぶ。

ぴりりとする背中の感覚が、それもまた愛しかった。



呼ばれて、ツナはようやく目を開けた。

「り、ボーン、」

「ツナ、あいしてる」

言われて、頬に血が上る。見つめ返して、すぐにリボーンが進みはじめるまでの一瞬に、ツナは



(あれ、こんなところに......)

今の今まで気がつかなかった。

リボーンの左目の目尻の下睫毛の際に、黒い点。

(こんなところに泣きぼくろ.............)

リボーンも泣くことなんて有ったのだろうか、なんてふと考えているうちに、

「何考えてる、余裕だな」

というリボーンの嫌みと、それに加えて激しくなる律動まで。



ツナは、束の間、誰もしらないであろうリボーンの秘密を手に入れたあと、快楽の海へとこぎだして行った。

これはきっと、彼の愛人もきっと知らないものだから。









「、今日はなんで帰ってきてすぐだったの、」

シーツにくるまり、背中を抱いてくるリボーンに問いかける。

すると、誰も見た事がだいだろう嫌みな、というのか、したり顔、というのか、そんな顔で、さも嬉しそうに、

「行く前につけていったキスマークが消えてなかったからな。」

「キスマーク?」

「キスマーク」

普通に考えて二週間もそんなものが残る訳がない。





事の真相はリボーンのみぞ知る。





(気がつかねーならそれでいい。一旦帰ってきてたなんてなあ、な)




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