(このままじゃ嫌われてしまうのに)
龍智
(このままじゃ嫌われてしまうのに)
「どうした?なんか元気無いな・・・?」
龍治くんはそう言って、僕の顔を除き込んだ。
だから、僕はなんとかごまかそうとしてわざとらしくあくびをしてみせて涙を隠して、
「寝不足かなあ?」
なんて言い訳をした。
本当は嘘なんて付きたくないし、隠し事もしたくないのに、どうしたってこの気持ちを伝えられないうちは、結局一番大切な人に嘘ばかり付いて行く事になる。
だって、好きです愛していますと伝えるには、僕の性別だとか、年齢だとか、いろんな部分で問題が山積みすぎる。
こんなときだけ、どうして僕はせめて女の子じゃあないんだろうって思うけど、でももし僕が女の子だったら、今頃彼とは出会わずに、一生出会わない人生を歩んでいたかもしれない。
そう考えて、それならまだ問題が沢山会ったって、好きですと愛していますと伝えられ無くったって、出会えたんだから僕が男で良かったんだとなんども言い聞かせる。
毎日毎日、彼と会える日も、会えない日も、彼の事を考えて、頭の中を彼がちらついて胸が苦しいし、なんだか眠れない夜だってある。
もし僕が気持ちを伝えたら、二度と彼と会えなくなって、声も聞けなくなるかもしれないと思うと、もう友達のままでいいやって思うけど、そんな苦しい胸を隠して笑い続けるのはもうそろそろ限界で、会えば胸の痛いのと同じくらいに、涙が込み上げてくるし、隣で立っているだけで幸せだったのにいまじゃ隣に居るのがつらい。
優しくされたって、嬉しい以上に胸が締め付けられて息絶えてしまいそう。
大好きなのに、そんなのはもう嫌だ。
そうやって考えてはまた振り出しに戻って、なんどもなんども同じところを巡ってちっとも先に進まない。
「智、ほんとに大丈夫か?なんか顔色悪いけど、バイトいけんのか?」
心配してくれてありがとうすら言えないなんて。もう本当に、好きだと伝えるどころか嫌われてしまうかもしれない。
だいたい、僕はかれに僕のいいところなんてまだ見せれていないのに。
出会いだって、僕が絡まれていたところを助けてもらって、まあそれが僕が彼の事を好きになった日なんだけれど、僕は本当に頼りないし、なにかと転びそうになるし、ぶつかりそうになるし、みっともないところしか見せれていないじゃないか。
彼はその度に僕の事を支えてくれて、もしかしたら面倒だって思っているかもしれないじゃないか。
どうしようどうしようどうしよう。
「おい、智?聞こえてないのか?智?」
ああっ、彼が呼んでいるというのに、変だな、つま先から体が冷えてきてまるで氷になったみたいに動かせないし声もでない。
ぼうっとこちらを見て焦って心配している彼のことを見ているしか出来ない。
じき、声も遠くなる。
ぐわんぐわんと耳鳴りがして、視界もなんだかぼやけているような。
自分がちゃんと立っているのかすらも脚の感覚がなくて分からない。
(どうしよう、このままじゃ嫌われてしまうのに!)
ふわりとした感覚があって、近くに彼の香りがする。
意識はそこで綺麗に途絶えた。
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「どうした?なんか元気無いな・・・?」
龍治くんはそう言って、僕の顔を除き込んだ。
だから、僕はなんとかごまかそうとしてわざとらしくあくびをしてみせて涙を隠して、
「寝不足かなあ?」
なんて言い訳をした。
本当は嘘なんて付きたくないし、隠し事もしたくないのに、どうしたってこの気持ちを伝えられないうちは、結局一番大切な人に嘘ばかり付いて行く事になる。
だって、好きです愛していますと伝えるには、僕の性別だとか、年齢だとか、いろんな部分で問題が山積みすぎる。
こんなときだけ、どうして僕はせめて女の子じゃあないんだろうって思うけど、でももし僕が女の子だったら、今頃彼とは出会わずに、一生出会わない人生を歩んでいたかもしれない。
そう考えて、それならまだ問題が沢山会ったって、好きですと愛していますと伝えられ無くったって、出会えたんだから僕が男で良かったんだとなんども言い聞かせる。
毎日毎日、彼と会える日も、会えない日も、彼の事を考えて、頭の中を彼がちらついて胸が苦しいし、なんだか眠れない夜だってある。
もし僕が気持ちを伝えたら、二度と彼と会えなくなって、声も聞けなくなるかもしれないと思うと、もう友達のままでいいやって思うけど、そんな苦しい胸を隠して笑い続けるのはもうそろそろ限界で、会えば胸の痛いのと同じくらいに、涙が込み上げてくるし、隣で立っているだけで幸せだったのにいまじゃ隣に居るのがつらい。
優しくされたって、嬉しい以上に胸が締め付けられて息絶えてしまいそう。
大好きなのに、そんなのはもう嫌だ。
そうやって考えてはまた振り出しに戻って、なんどもなんども同じところを巡ってちっとも先に進まない。
「智、ほんとに大丈夫か?なんか顔色悪いけど、バイトいけんのか?」
心配してくれてありがとうすら言えないなんて。もう本当に、好きだと伝えるどころか嫌われてしまうかもしれない。
だいたい、僕はかれに僕のいいところなんてまだ見せれていないのに。
出会いだって、僕が絡まれていたところを助けてもらって、まあそれが僕が彼の事を好きになった日なんだけれど、僕は本当に頼りないし、なにかと転びそうになるし、ぶつかりそうになるし、みっともないところしか見せれていないじゃないか。
彼はその度に僕の事を支えてくれて、もしかしたら面倒だって思っているかもしれないじゃないか。
どうしようどうしようどうしよう。
「おい、智?聞こえてないのか?智?」
ああっ、彼が呼んでいるというのに、変だな、つま先から体が冷えてきてまるで氷になったみたいに動かせないし声もでない。
ぼうっとこちらを見て焦って心配している彼のことを見ているしか出来ない。
じき、声も遠くなる。
ぐわんぐわんと耳鳴りがして、視界もなんだかぼやけているような。
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(どうしよう、このままじゃ嫌われてしまうのに!)
ふわりとした感覚があって、近くに彼の香りがする。
意識はそこで綺麗に途絶えた。
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