僕らの2日間戦争−1
伊日
あしたにも続きます
あしたにも続きます
僕らの2日間戦争
テーブルの上には豪勢な料理も何ものっていない。
だからといって、今日、聖夜を豪華なディナーをレストランで食すなんていう予定がある訳でもない。
しんと静まり返って時計の針の音がちくたくと淡々とした音を立てる、すこし薄暗くなって来た午後四時の部屋の中で、ぼうっと縁側の向こう、すっかり冬の仕様になった庭を眺めた。
誰を待っているという訳でもない。
じっと、この気付かれたら少し照れくさい、めかしこんだ着物も、帯も、年甲斐も無くその後を連想して新調した、下し立ての襦袢も、今はもう無意味なのだから。
脳裏に浮かぶのは、この日を柄も無く心待ちにしていた自分の今までのはしゃいだ気持ちと、画面の奥、流れるタイムラインからの「リア充爆発しろ」の言葉。
今まさに、自分の心を現すなら、「リア充爆発しろ今すぐクリスマス消えてなくなれ」そんな気分だ。
うっかり喜んでしまったが故に、このような結果だ。いつもいつも期待ばかりさせてこの野郎覚えてやがれ畜生、と心の中で悪態をついて、仕様がないのでそこのマトリョーシカを転がしておいた。
「と、いうわけなんです。で、ここへ。少し匿っていただけませんか」
「あちゃあ・・・いいの?言っておくけど、お兄さんだってオオカミじゃないとは言い切れないでしょ?襲われても文句言えないけど」
「迷惑なのは分かっていますが・・・しかし貴方はそんな事をする人じゃあないでしょう?フランスさん。貴方ってお人は無理矢理なんて無粋な真似を一番嫌うんじゃあないですか?」
目の前に座る彼は、そう告げると照れたように笑った。
「もおーーー日本ってほんっとうタラシだよね・・・・」
グラスの中のワインが揺れる。
「さて、何のことやら?・・・でも、あの方、去年も一緒に過ごそうと連絡をよこしておいて、直前から連絡をよこさないようになるし遅れるしで私、散々な思いをさせられたんですよ?私だって今回ばかりは堪忍袋の緒が切れました。私だってやるときゃやるんです。」
そう、去年はまだよかった。今にしてみればまだましだったのだ。
去年は、連絡を寄越さず、完全に終わった・・・と思ったときに、遅れて彼はやってきた。
その後、恥ずかしながら絆されたのだが、今回も同じ事に成ろうとは。
しかし、今回は連絡があったのだ。
急な予定が入ってしまって、行けなくなった、と。当日になって。
そこで考えたのが、この作戦だ。
恐らく彼はその予定とやらが終わったなら、大急ぎで日本へ向かうのだろう。
だか、そこで待っているほど馬鹿ではないのだ。探しまわれば良い。
彼が日本にやってくる頃、家は藻抜けのからだ。もちろん、部下の誰にも行き先は言うなとキツくいい含めてあるので、妙な親切心からそれを教える輩はいないだろう。
彼がどこに行ったのだろうと探している情報は、この欧州、国の化身と言われる誰もに頼んであるので逐一入ってくる。
彼がフランスにやって来た頃には別国へと移ると言う訳だ。
「そう、これは「リアル鬼ごっこ」です!負ける訳には行きません!」
彼のあきれた顔は、見なかったことにした。
「もしもし、俺だけど・・・?え?日本?さあ・・・俺んとこには来てないけど?ん?うん、うん・・・ああ、そうそう、今日さあ、お兄さんすーーーーーーーーーーーっごい可愛い黒猫拾っちゃった。」
テーブルの上には豪勢な料理も何ものっていない。
だからといって、今日、聖夜を豪華なディナーをレストランで食すなんていう予定がある訳でもない。
しんと静まり返って時計の針の音がちくたくと淡々とした音を立てる、すこし薄暗くなって来た午後四時の部屋の中で、ぼうっと縁側の向こう、すっかり冬の仕様になった庭を眺めた。
誰を待っているという訳でもない。
じっと、この気付かれたら少し照れくさい、めかしこんだ着物も、帯も、年甲斐も無くその後を連想して新調した、下し立ての襦袢も、今はもう無意味なのだから。
脳裏に浮かぶのは、この日を柄も無く心待ちにしていた自分の今までのはしゃいだ気持ちと、画面の奥、流れるタイムラインからの「リア充爆発しろ」の言葉。
今まさに、自分の心を現すなら、「リア充爆発しろ今すぐクリスマス消えてなくなれ」そんな気分だ。
うっかり喜んでしまったが故に、このような結果だ。いつもいつも期待ばかりさせてこの野郎覚えてやがれ畜生、と心の中で悪態をついて、仕様がないのでそこのマトリョーシカを転がしておいた。
「と、いうわけなんです。で、ここへ。少し匿っていただけませんか」
「あちゃあ・・・いいの?言っておくけど、お兄さんだってオオカミじゃないとは言い切れないでしょ?襲われても文句言えないけど」
「迷惑なのは分かっていますが・・・しかし貴方はそんな事をする人じゃあないでしょう?フランスさん。貴方ってお人は無理矢理なんて無粋な真似を一番嫌うんじゃあないですか?」
目の前に座る彼は、そう告げると照れたように笑った。
「もおーーー日本ってほんっとうタラシだよね・・・・」
グラスの中のワインが揺れる。
「さて、何のことやら?・・・でも、あの方、去年も一緒に過ごそうと連絡をよこしておいて、直前から連絡をよこさないようになるし遅れるしで私、散々な思いをさせられたんですよ?私だって今回ばかりは堪忍袋の緒が切れました。私だってやるときゃやるんです。」
そう、去年はまだよかった。今にしてみればまだましだったのだ。
去年は、連絡を寄越さず、完全に終わった・・・と思ったときに、遅れて彼はやってきた。
その後、恥ずかしながら絆されたのだが、今回も同じ事に成ろうとは。
しかし、今回は連絡があったのだ。
急な予定が入ってしまって、行けなくなった、と。当日になって。
そこで考えたのが、この作戦だ。
恐らく彼はその予定とやらが終わったなら、大急ぎで日本へ向かうのだろう。
だか、そこで待っているほど馬鹿ではないのだ。探しまわれば良い。
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西條事情
店主:西條
リンク:同人サイト様のみ
店名:三日月商會
アドレス:http://blaueterra.blog.shinobi.jp/
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