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鳥籠遊戯

伊日。
ラッドのくしゃみイメージです。鬱ですご注意。
2人ともヤンデレ
鳥籠遊戯














今日も、怖くて震えが止まらない。

日本は俺を馬鹿にしたりはしない。そう思う。だけど、日本が俺の事を好きだって、愛してるって言う度に、俺は猜疑心にかられて、疑心暗鬼になった。
疑う事なんて、なんて馬鹿げているんだろう。
日本は嘘をついたりしないって分かっているのに、それでも、愛しているという言葉は、一瞬の喜びと、その後の途方も無い闇を連れてくるのだ。
日本を愛しているというのはまぎれも無い事実で、それに気がついたときは天にも昇る気持ちだった。日本も愛してくれていると知った時の喜びといったらなかった。
なのに、時間が経てば立つ程、本当なのかどうか、疑ってしまうのだ。
そうして毎日毎日、自己嫌悪に押しつぶされて死にたくなる。
いつかこの手で隣で眠る日本の首を絞めて、赤い雫をしたたらせて、真っ青になって冷たくさせてしまう日がくるのではないかと思うと怖くてたまらず、手が震えた。
そうして、存在全ての疑問を、タブーを考えて、息の根を止めるにはどうしたらいいかと考えて、弱くもろい部分をつつき回した。
「イタリアくん?どうしたんです?」
止まった手を不思議に思ったのか、月明かりの下、ベッドを背後に、日本が首を傾げた。
「ヴェ、何でもないよ」
にっこりと笑う。頭の中で自分がどんな酷い事になっているのかなんて、日本はしらず、何処までも清純さを失わない。
ここで、したいように泣き叫ぶまで犯してしまおうか。恥ずかしいことをさせて、羞恥心を煽って、一番酷いやりかたで。もう、恥ずかしくて、日の下を顔を上げて歩けないくらいに。いつも自分が好きだと口から放つことで、どれだけか俺が自分で自分をめちゃくちゃにしてしまうのか、分からせて上げようか、そんなコトを考えた。
また、きっと愛していると言いながら、蔑むのだろう。
俺の事を物乞いかなにかだと思って、与えている自分に酔いしれているんだ。
むさぼるように口づけをすると、酸欠で日本の足が、シーツの海を掻いた。
手を這わせた膚は美しいバター色をして、赤く所々に花びらが散っている。
赤く熟れた胸の飾りを食むと、高く細い声で美しく啼く。
慎ましい彼の中心を弄べば、涙を滲ませて、艶かしく身をよじる。
後ろから前戯もなしに貫いたら、おおきく背をのけぞらせた。そのどれもが美しく愛しく、この行為ですら、俺の醜さを知らしめる行為になりそうだ。
あの日、あんなに幸せだったのに、今も幸せには違いないのに、こんな風に愛をねじ曲げている自分が、一番嫌いだ。
「日本、・・・・っにほ、ん」
奥の奥までねじ込んでは、ぎりぎりまで出して、また奥まで穿つ。わざと日本の弱いところを何度も何度も通って、霞めて、虐めると、触っていない日本の中心は勝手に果てた。

そうして気がついたら、日本は気を失っていて、空はすこし白んでいた。
夜通し日本の中にいて、気を失っているのもおかまいなしで続けていたから、なんだか日本のお腹がすこしふっくらしてなんだか卑猥だ。聖女を犯した気分で、心がすっとした。日本はもう、綺麗な日本なんかじゃない。
「あ、はは・・・・。孕めばいいのに・・・」
こんな事を考える、自分がいやだ。
「へっくしゅんっ!」
少し、冷えたみたいでくしゃみが出て、その声で、うっすらと日本が目を開けた。

「愛していますよ、」



最近、イタリアの顔色がわるい。目の下にはらしくないクマが出来ていて、いつもどこか切羽詰まっているように見えた。
目の前の彼の恋人、日本に、どうしたのかと問えば、彼は手に取っていたコーヒーカップをソーサーに戻して、しっかりと黒々とした宝石のような眸でこちらを見据えた。
「ええ、知っていますよ。イタリアくんが・・・私が愛しているって言う度に、嬉しそうにもしますが、とても辛そうな顔をするんです。けれど、彼も私のことを愛しててくれています。」
別れ話では無いようだった。
「じゃあ、なんで・・・・別れ話じゃないってこと?ちょっと・・・それであの様子って、まずくない?」
きっと、どこか、何かの均衡が崩れているのだ。もともと、2人は独占欲が強かった。
「・・・・・ええ、でもね、フランスさん。私だって、愛した人を手放したくないんです。愛している、好きだということであの人の心を一生この手に閉じ込められるなら、何度だって言いますし・・・・それに私、イタリアくんになら、何をされても、殺されたって、いいんです。・・・・ええ、だって、愛してますから」
そういって、日本はにっこりと恐ろしい笑みを浮かべると、残りのコーヒーを一口で飲み干した。



「私、とっても欲張りなんです。」
掴んだ獲物は、離さない、言外に、日本はそう言い、窓の外に見えた見慣れた姿を視界に納めると、にんまり、と口の端を上げてみせた。
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