幸せを夢見て、今は誰かの腕に抱かれて
黒分botから一部台詞を引用しています^^
西日でちょっとエロス入ってますが全然たいしたことありません。
で、西日前提で日様が若干遊女的かもしれない。
幸せを夢見て、今は誰かの腕に抱かれて
時計の音だけが、嫌に響いて大きく聞こえる。
連合を招いての芸者遊びの最中、どこから聞きつけてか彼は鬼の形相でやってきた。
その場に居たアメリカさんも、ロシアさんも、とても驚いた顔をしてこちらを見て来たが訳が分からないのはこちらも同じだった。
ただ、正面に座っていたフランスさんだけが、にやにやとイヤらしい顔で親指を立ててみせたから、きっと彼が犯人に違いない。
「俺が気づいてへんとでも思っとったん?こそこそやらしいな。」
彼はどすどすと室内に入ってくるや否や、アメリカさんの胸ぐらを掴んで横に引き倒した。
「アメリカさん・・・!」
そのままこちらに体の向きを変えると、剣呑な眸がぎらりと輝いて、とっさに襖を開けて走り出していた。
後ろから、その場に居た何人かの声が聞こえてくるも、彼に捕まっては行けない気が先走って振り返る事も出来ない。
走って狭い階段を降りて、かつて遊郭だったこの屋敷の、暗い仕置き部屋に隠れた。
窓は小さく、明かりも少ししか入らない部屋の中じっと息を詰める。
「日本ー、日本ー!どこにおるん?どこに隠れとんの?出といな~!何もせぇへんで~」
柔らかく、歌うように音を踏む声が聞こえて、足の下がじりじりと血を失って行く。ともすれば歯が鳴って震えが大きくなりそうな自分を叱咤して息を殺す。
足音はそのまま遠ざかり、階段の下だろうか、部下やこの店の主人らと話しているのが聞こえる。
見つかってはいけない、あと少しだと、ぎっと息を詰めた。
「なあ、なんで逃げたん?」
項のあたりからふっと声が聞こえて、全身が震えた。あまりの驚きに、声は出ずに、すっと息を呑む音だけが、響いた。
「ひっ…」
何か言いたいのにうまく声は出てくれない。
遥か海の彼方からやってきたスペインと言う人は、出会った初め、今までみたことのない綺麗な姿をしていて、
空の青さと森の碧さを混ぜ合わせたような美しい瞳に、水夫のそれよりも太陽に愛された褐色の肌、ふうわりと波打つ黒ではない黒髪。
それに、自らの体よりも手足は長く、均整の取れている姿は、目の前にしたら己の醜さに恥を忍ばなければならない程だった。
しかしいつしかかれに似た、青い瞳や、金色の髪、白い肌を持つモノたちを見るうち、自身にたいする嫌悪感は薄らいだのだが、今の彼は美しい事に代わりは無いが、それよりも、恐ろしさが勝った。
真っ暗闇の中、その美しい生き物は何を思ったのか、この身を背後から絡め取る。
一度は互いに恋心を抱いたといえ、今ははるか昔の話の筈だった。ただ、いまだに自分が彼を目で追う以外は。
「な、何を…!」
慌てて身をよじるも、強く抱かれて解かれることはなかったし、足掻けばあがく程、着物は乱れて、深みにはまっていく。
「やって、日本逃げるんやもん…。」
腹に回されていた手が、着物の合わせを割って素肌を撫でる。耳にかかる吐息がぞわりと背筋を泡立たせる。背中に当たる硬いものにも覚えがあった。
「やっ」
やめてくださいと言おうとしたのに、整った顔が近づいて、唇が合わさる。深く絡まるような官能的な口づけに脚から力が抜けてゆく。
「なあ、親分はいっつも笑顔で優しいなんて、神話みたいなもんなんやで?…怒らせたら怖いんやって、知っとるやろ…?あいつとは何処までいっとんの?…ここも、もう?」
「ひうっ」
抱き込まれた反対側の手が、手慣れた様子で肌着の間を縫って、潜んでいた蕾をつ、と押す。
熱を帯びた声に心臓が高鳴って五月蝿い。昔々に一度だけ合わせた体の感覚やそのときの様子が頭の隅によぎって、体が熱くなる。
「もう、逃げられへんで?」
舐められた首筋が溶けそうだ。
「ずっと、待っとったんやで、親分。ずうっと前にした、また会おなって約束、ずっとずうっと。せやのになんですぐ会いに来てくれへんだん・・・?」
つぷ、とつぼみの中に忍び込む彼の指の形と圧迫感に自身に血液が集中するのが分かる。
何で、何でなんと言う彼の声が、あの時別れ際に聞いた、涙と重なる。
ぐりぐりと中を押されて、体が悲鳴を上げた。
「ん、やっぱり慣れてへんのやね・・・・。」
「ふっ・・・・、す、スペイン・・・さ、ん」片口を齧られる感触と、中を抉られる感触、そして背に当たる覚えのある堅さ。
脳裏に蘇るのは懐かしい日。自分の弱さが招いた別れの日。しかし確かにこの身には不貞の罪もある。この心には一度だって他の誰かを恋しいと感じた事は無いが、体は思いとは裏腹で、求められれば拒める立場に無い自分にはもはやただの道具でしかないのに。
「わ、私だって、ずっとあなたを待ってました。あなたが助けに来てくれるって、・・・・信じてました。」
びくり、と彼の手が震えた。
「もう、俺の事好きやないんやろ?・・・せやったら、もう要らへんって言うたらええやん。お前なんか嫌いやって。やめろって、罵ったらええやん。・・・そしたら、俺やって、無理矢理犯した悪者に、なれるやんか・・・」
するりと彼の体から力が抜けて、はっとして彼の指を引き抜き、振り返る。
先ほどの恐ろしい顔と同じ人間とは思えないくらいに、幼く、顔をくしゃくしゃにして彼は泣いていた。
「・・・何で・・・貴方が泣くんです・・。」
前髪を避けて、涙を拭う。
しかし、後から後から涙は流れては落ちて行った。
「ごめん、ごめんな日本。・・・俺なんにも出来やんだ。せやけど、まだ俺日本のこと好きやねん・・・・何で、こんなに愛しとるのに、伝わってくれやんのやろ・・・。」
この体はもうこの身の物では無くても、
彼だけの物になってくれなくても。愛しているのはこの人だけだと、強く思った。
「伝わってます。だって、私も、あなたのことずっと・・・・・愛したままですから。」
西日でちょっとエロス入ってますが全然たいしたことありません。
で、西日前提で日様が若干遊女的かもしれない。
幸せを夢見て、今は誰かの腕に抱かれて
時計の音だけが、嫌に響いて大きく聞こえる。
連合を招いての芸者遊びの最中、どこから聞きつけてか彼は鬼の形相でやってきた。
その場に居たアメリカさんも、ロシアさんも、とても驚いた顔をしてこちらを見て来たが訳が分からないのはこちらも同じだった。
ただ、正面に座っていたフランスさんだけが、にやにやとイヤらしい顔で親指を立ててみせたから、きっと彼が犯人に違いない。
「俺が気づいてへんとでも思っとったん?こそこそやらしいな。」
彼はどすどすと室内に入ってくるや否や、アメリカさんの胸ぐらを掴んで横に引き倒した。
「アメリカさん・・・!」
そのままこちらに体の向きを変えると、剣呑な眸がぎらりと輝いて、とっさに襖を開けて走り出していた。
後ろから、その場に居た何人かの声が聞こえてくるも、彼に捕まっては行けない気が先走って振り返る事も出来ない。
走って狭い階段を降りて、かつて遊郭だったこの屋敷の、暗い仕置き部屋に隠れた。
窓は小さく、明かりも少ししか入らない部屋の中じっと息を詰める。
「日本ー、日本ー!どこにおるん?どこに隠れとんの?出といな~!何もせぇへんで~」
柔らかく、歌うように音を踏む声が聞こえて、足の下がじりじりと血を失って行く。ともすれば歯が鳴って震えが大きくなりそうな自分を叱咤して息を殺す。
足音はそのまま遠ざかり、階段の下だろうか、部下やこの店の主人らと話しているのが聞こえる。
見つかってはいけない、あと少しだと、ぎっと息を詰めた。
「なあ、なんで逃げたん?」
項のあたりからふっと声が聞こえて、全身が震えた。あまりの驚きに、声は出ずに、すっと息を呑む音だけが、響いた。
「ひっ…」
何か言いたいのにうまく声は出てくれない。
遥か海の彼方からやってきたスペインと言う人は、出会った初め、今までみたことのない綺麗な姿をしていて、
空の青さと森の碧さを混ぜ合わせたような美しい瞳に、水夫のそれよりも太陽に愛された褐色の肌、ふうわりと波打つ黒ではない黒髪。
それに、自らの体よりも手足は長く、均整の取れている姿は、目の前にしたら己の醜さに恥を忍ばなければならない程だった。
しかしいつしかかれに似た、青い瞳や、金色の髪、白い肌を持つモノたちを見るうち、自身にたいする嫌悪感は薄らいだのだが、今の彼は美しい事に代わりは無いが、それよりも、恐ろしさが勝った。
真っ暗闇の中、その美しい生き物は何を思ったのか、この身を背後から絡め取る。
一度は互いに恋心を抱いたといえ、今ははるか昔の話の筈だった。ただ、いまだに自分が彼を目で追う以外は。
「な、何を…!」
慌てて身をよじるも、強く抱かれて解かれることはなかったし、足掻けばあがく程、着物は乱れて、深みにはまっていく。
「やって、日本逃げるんやもん…。」
腹に回されていた手が、着物の合わせを割って素肌を撫でる。耳にかかる吐息がぞわりと背筋を泡立たせる。背中に当たる硬いものにも覚えがあった。
「やっ」
やめてくださいと言おうとしたのに、整った顔が近づいて、唇が合わさる。深く絡まるような官能的な口づけに脚から力が抜けてゆく。
「なあ、親分はいっつも笑顔で優しいなんて、神話みたいなもんなんやで?…怒らせたら怖いんやって、知っとるやろ…?あいつとは何処までいっとんの?…ここも、もう?」
「ひうっ」
抱き込まれた反対側の手が、手慣れた様子で肌着の間を縫って、潜んでいた蕾をつ、と押す。
熱を帯びた声に心臓が高鳴って五月蝿い。昔々に一度だけ合わせた体の感覚やそのときの様子が頭の隅によぎって、体が熱くなる。
「もう、逃げられへんで?」
舐められた首筋が溶けそうだ。
「ずっと、待っとったんやで、親分。ずうっと前にした、また会おなって約束、ずっとずうっと。せやのになんですぐ会いに来てくれへんだん・・・?」
つぷ、とつぼみの中に忍び込む彼の指の形と圧迫感に自身に血液が集中するのが分かる。
何で、何でなんと言う彼の声が、あの時別れ際に聞いた、涙と重なる。
ぐりぐりと中を押されて、体が悲鳴を上げた。
「ん、やっぱり慣れてへんのやね・・・・。」
「ふっ・・・・、す、スペイン・・・さ、ん」片口を齧られる感触と、中を抉られる感触、そして背に当たる覚えのある堅さ。
脳裏に蘇るのは懐かしい日。自分の弱さが招いた別れの日。しかし確かにこの身には不貞の罪もある。この心には一度だって他の誰かを恋しいと感じた事は無いが、体は思いとは裏腹で、求められれば拒める立場に無い自分にはもはやただの道具でしかないのに。
「わ、私だって、ずっとあなたを待ってました。あなたが助けに来てくれるって、・・・・信じてました。」
びくり、と彼の手が震えた。
「もう、俺の事好きやないんやろ?・・・せやったら、もう要らへんって言うたらええやん。お前なんか嫌いやって。やめろって、罵ったらええやん。・・・そしたら、俺やって、無理矢理犯した悪者に、なれるやんか・・・」
するりと彼の体から力が抜けて、はっとして彼の指を引き抜き、振り返る。
先ほどの恐ろしい顔と同じ人間とは思えないくらいに、幼く、顔をくしゃくしゃにして彼は泣いていた。
「・・・何で・・・貴方が泣くんです・・。」
前髪を避けて、涙を拭う。
しかし、後から後から涙は流れては落ちて行った。
「ごめん、ごめんな日本。・・・俺なんにも出来やんだ。せやけど、まだ俺日本のこと好きやねん・・・・何で、こんなに愛しとるのに、伝わってくれやんのやろ・・・。」
この体はもうこの身の物では無くても、
彼だけの物になってくれなくても。愛しているのはこの人だけだと、強く思った。
「伝わってます。だって、私も、あなたのことずっと・・・・・愛したままですから。」
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