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I really wanna_

西日。
ちょっと性的表現あり。
I really wanna_
*性的表現アリ














「ああ、日本はなんや、甘い甘いチョコレートみたいやんなぁ」
「は?」
たまに、スペインさんはこういった意味不明な言葉を繰り出す。
それに対して、自分の反応と言えばこんなみっともない不意打ちをくらったと周囲に触れ回るような反応しか出来ず、フランスさんやイタリアくんあたりのように(そんな場面には遭遇したことは無いけれど)さらりと交わすことなんてそうそう出来そうにないのだ。
会議室、ここは会議室なのであって、そういうチョコレートを出す店でもないし、今しがた、「おはようございます、今日は早いんですね」なんて話していただけであって、そんな雰囲気でもなかった筈だし、そんな優しい一言も言っていない。そんな覚えはない。
そもそも、自分とかれはそういう仲ではない。むしろ自分は男であり、彼のそういった対象のふくよかな女性だとか、胸がどうとか、お尻がどうとか、いい太もも、だとか、そういったものは持ち合わせていない。
と、言う訳で、いつも一緒にいるロマーノくんや、ベルギーさんあたりに言う感覚で言ったのかもしれないが、もしかして、彼はまだ寝ぼけているのだろうか。
隣に座っていたフランスさんに目をやれば、にんまりと笑われてしまった。
「・・・え、あの?」
戸惑い、スペインさんの顔をのぞくと、キラキラした綺麗な緑色の眸が見つめ返してきた。睫が長いんですね。
「うん、アイスクリームでもええよ?甘て美味しい、アイスクリーム。」
「・・・?はあ?・・・買ってきますか?」
答えに困ってもしかすると、これはねだられていたのか、と思い、提案するも、隣のフランスさんが、漫画ばりに机に額をがつんと直撃させてしまったせいで、彼には聞こえなかったようだ。
「ああ、今めっちゃ欲しいねん・・・」
「ちょっと、フランスさん、どうしちゃったんですか、スペインさん・・・?なんか、様子が可笑しくないですか?」
まだこちらを熱っぽい眸で見つめてくるスペインさんを成るべく見ないようにして、フランスさんの腕を掴んだ。
「え?いやあ、ねえ、お兄さん、熱くてこまっちゃうよなあ〜〜。日本も、そんな分からない振りしてないで、答えてあげれば?・・・それもそれで、俺は困るんだけどさ」
こっちもよくわからない話になっている。
「おい、髭、なに日本とこそこそ喋っとんねん。顔近いんちゃうん?ん?」
いつの間にか立ち上がっていたスペインさんに、髪の毛を掴まれてフランスさんもおお焦りになっている。すみません、巻き込んで。
「あっちょっとスペインさん、やめてくださいな。ちょっと、控え室で話しましょうか。ここでは皆さんにご迷惑ですし」
開始時間まで、まだ30分はある。(だから、彼がこんな時間にいたのは意外だったのだ。実際、今、ここにはホスト国である自分と、少し前まで別で会議をしていたフランスさん、そしてスペインさん、一番始めに発表を控えているスイスさんとリヒテンシュタインさん、イギリスさん、ギリシャさん(机に突っ伏して寝ている。開催時間を一時間間違えていたらしい)など、何国かくらいしかいないのだ。)
発表の打ち合わせをしていたスイスさんやイギリスさんがじっとこちらを見ているのもいたたまれない。
「ええ?めっちゃ嬉しいわ!ええで、行こに、はよ行こ」
こちらから誘った筈なのに、手を掴まれて、引きずられるかたちで会議室を出た。
何故か出る寸前、フランスさんがハンカチを振っていた。

とりあえず、会議室のひとつ開けて隣の控え室に入る。
スペインさんは何故か上機嫌を通り越して、少し怖いくらいだ。昔、ヤンキーだったという噂は本当だったのかもしれない。いや、そんなことは思いたくないのだけれど。
「あんなあ、あかんで、日本、そんなんしたら、親分誘われてるんか思うやん?」
「そ、そんなことってなんですか・・・!」
先ほどのとろけるような、無邪気な笑みと打って変わってにやにや笑いで恐怖を覚える。そもそも、そんなん、って何ですか。誘っていると言われるそぶりはした覚えも無ければ、そんな言葉をいった覚えも無い。
「ああ、なんや我慢できへん・・・。」
「ちょ!」
近づいてくる、逃げる、近づいてくる、を繰り返し、いつの間にか机に行き当たって、背後に下がることができなくなってしまった。有無を言わさず、健康的な色をした腕がぐるりと腰に回る。ぎゅっと力強く、逃げようとしても逃げることはできないし、抵抗すればするほど力は強くなって痛い位だ。
「い、痛いです!」
「やって、逃げようとするんやもん・・・」
耳元から、首筋に掛けてざらり、と湿った感触が上下して、思わず小さく息を呑んだ。
「なんや、ええ声するんやね・・・。」
のどの奥からする笑いが、ぞぞっと背中を這う手と相まって、鳥肌が立つ。
気がつけば緑色の眸が目の前にあって、息を継ぐ暇もない位に深く舌が咥内を犯す。飲み込めなかった2人分の唾液が喉を伝って、ワイシャツの中、鎖骨までながれて行く。力が入らずに、背中に先ほど逃亡を阻害した机に仰向けに成っていることに気がついた。固い木の感触が背中を冷やす。
熱い熱いと思っていたら、いつの間にか上着はどこかへ行っていて、はだけた前を彼の舌が丁寧に、全てを舐め尽くさんと行き来していた。未開の胸の飾りも痛みを覚えるほどに噛み付かれ、捏ねられ、抓られ、赤く存在を主張して痛々しい。
「んっ・・・スペイン、さ・・・!」
「うん、やっぱり日本、甘いわぁ・・・。」
そんな筈はないのだけれど、この異常な事態ではきっと彼の感覚ではそれは真実なのだろう。
ぐり、と膝で立ち上がってズボンを持ち上げている自身を刺激されて、背中が浮いた。
「ああ・・・っ!」
「ええね、普段ぜんぜんそんなことせえへんって顔しとるのに、・・・すごい、クる顔するんやね・・・」
一気にズボンを下着ごと引き抜かれ、外気にさらされたそれがふるりと淫らに揺れて立ち上がる。
頭が付いて行かない。冷静さもなにもかもどこかへ、そう、脱がされて床に散らばっている服のように脱がされて、何がなんだか分からない。
膝を掴まれて、ようやくハッと我に返った。
「だ、だめですスペインさん、そこは・・・・!きたな・・・っああ!」
おそらく自分も見たことが無いであろう、本来は排泄以外に使わない筈のその場所を、彼は目を細めて舌なめずりして舐めようとしたのだ。
抵抗しようと、身をよじるも、すぐに押さえつけられて、抵抗している間にも差し入れられた舌で犯され、最後には抵抗しているのかもっとと言う意味なのか分からないくらいで、ただ彼のふわふわとした髪を指に絡めて、押さえるだけになっていた。
「三本入ってるんやで・・・。早よう、俺が欲しいって、すごいヒクヒクしとる・・・。」
「やっ・・・・!」
先ほど、体中に電流が走って、一度達してしまった後の体では、少しだけの刺激が大きく感じて、また、ぐったりとしていた自身も力を取り戻している。
「なあ、日本、食べてもええ・・・?」
何がなんだか分からず、快楽に溺れる頭で必死に頷いた。


「・・・・っていうのが、始まりでしたっけ。」
スペイン滞在2日目で、日本はもぐもぐとつまみを食べながら、勢い良くワインを煽りながら、何杯目か知れぬおかわりを頼んだ。
「なあ、日本ちょっと飲み過ぎっちゃう・・?あんまり飲むと明日頭痛たなんで?」
あまりの日本の飲みっぷりに、驚きつつも言うと、ギロリ、と鋭い視線が帰ってきた。
「・・・・私、セックスから始まる恋愛なんて、信じられません。」
「ええ?じゃあどうやって恋愛始めるん?」
この国では、そういったことはよくある。フランスでは、もっとこういう肉体関係については軽くて、友達とも関係を持つこともある。それに、こっちの相性がよくなくては、なんともならないのではないだろうか、という考え方もあるのだ。
日本は、頬を染めながら、少し潤んだ眸でウェイターが持ってきた赤ワインをぐびっとのんで、ターン!と音を立てて机に戻した。
「・・・「好きです、つき合ってください」です、知らないんですか?まずは告白、手をつなぐ、接吻をする、・・・関係はそこからでしょう?」
「ええーーー!そんな、ティーンエイジャーやないんやし・・・。」
「私の国ではそれが全世代的に当たり前です。ルールなんです!・・・・こんなんじゃ・・・・セフレと変わりません・・・。」
反論したとたん、ぴしゃんとはねのけられてしまった。相当、酔っているのが分かる。八つ橋がどこかへ行ってしまっている。
蜷局を巻いている日本を見て、ひとつ、息を吐いた。またおかわりを頼もうとするので、ウェイターに一つてを上げてそれを止めると、黒くサラサラとした綺麗な髪を撫でた。

「・・・・・・400年前から日本のこと、めっちゃ好きやった。愛しとる、つき合うてください。」

日本の顔が赤かったのは、多分、お酒の所為だけではないと思う。
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