愛は何者にも勝る
伊日。
絶賛日本滞在中。
リアルタイムなニュースが組み込まれていますので、時事ネタ嫌な方はスルーしてください。
絶賛日本滞在中。
リアルタイムなニュースが組み込まれていますので、時事ネタ嫌な方はスルーしてください。
愛は何者にも勝る
今日も今日とて、絶賛日本滞在中である。
今日は日本は午後から仕事が入っているらしく、朝食を作りながら、お昼を食べたら出ます、と言った。
テレビをつけると、朝のニュースが流れる。
画面には何かをわめくおばさんと、日本語のテロップが流れている。かろうじておばさんの声と、そのあと切り替わったニューススタジオのメインキャスターの話は聞き取ることができた。
「ヴェ!た、たいへんだよぉ、日本!」
そのショッキングなニュースを見て、慌ててまだ朝食を用意している日本のもとへと足をもつれさせながら走った。
日本は、のんびりと塩鮭を焼いている最中で、ぐつぐつと弱火で温められているみそ汁の鍋の隣には、切った豆腐が出番を待っている。
振り返ることもしないまま、日本はのんびりした声で、「どうしました?」
と言った。
「砲撃だって、死者も出てるみたい・・・」
「え、・・・ああ、ヨンスさんのところの・・・」
嫌に落ち着いている日本が不思議でならない。頭の中では、驚き、動揺する日本像がちらついていたのだ。
「日本、怖くないの?」
不思議に思って尋ねると、塩鮭を焼いていた火を止めて、菜箸を置いた日本は、ふう、とため息をついた。
「怖くないわけ、ないです。・・・・また、戦争が始まるんじゃないかそう思うと怖くて仕方ないです。最近、私の周りにはトラブルが多すぎる・・・。」
いつもは綺麗なきらきらした眸が、ずんと暗くなっていた。
「日本・・・」
「今度、あんなことになったら、間違いなく私は消えるんでしょうね。ロシアさんのものになっているのか、それともアメリカさんか・・・中国さん、というのもありそうです。もしかすると、どこかの映画みたいに、海の底に沈んでいるかもしれません。・・・ヨンスさんのところのなくなった方、まだお若かった。・・・私があの戦争のとき、ともに戦った人たちも、みな、若かったですよ・・・死にたくない、そう言いながら、散って行きました。若い命が。思い出すんです、あの時を。まだ、11月なのに」
誰もが、あの戦争で多くの物を失った。けれど、彼だけが、あのひどい兵器をその身に浴びたのだ。
ひどい劣勢だったのだ。夏になると、とくに8月になると、日本は体調を崩す。精神状態も悪く、眠れないと言って目の下に熊を作り、そして食事もろくにとれぬまま、身動きすら出来ないこともある。
「日本、・・・ね、こっち、向いて?」
今の自分には、どうすることもできないけれど、一つだけ、彼を笑顔にできる魔法がある。
「?イタリアくん?」
ぐっと握っていた手をそっと開いて、覗き込む。感情を眸、それは彼がこころから過去を悔いて、心を抉られて、涙をこらえている証拠だった。
そっと、腰に手を回すと、ぎゅっと、いつもより強く抱きしめた。
「わわわ、」
ハグは、愛、平和、癒し、人のぬくもりを教えてくれる。
「ねえ、日本?日本の周りは怖いところばっかりだけど、この前言ってたでしょ?そんな怖いところでずっと頑張ってきた日本だから、いまの日本があるんだもん、きっと、神様がなんとかしてくれるから、任せてみよう?」
神様は、為になることしか与えない。この状況は、きっと何かの意味があるんだから。
日本は、腕の中で、くすっと笑ったみたいだった。
「、そうですね。なんだ、結局イタリアくん、あなたは私の気持ちをほぐしてくれるのがうまいんですから。」
「えへへ、だって、俺、日本のこと愛してるもん。」
「愛はすべてに勝る、ですね!・・・あー・・・・ごほん。」
急に咳払いをするから何かと思って体を離すと、日本は真っ赤な顔をしてそっぽを向きながら、
「あ、愛してます、イタリアくん」
と言った。
「ヴェ、俺もだよ!」
ほら、やっぱり笑顔になった。魔法の効果は覿面だね、なんて思いながら、朝食の準備を再会した日本の横で、豆腐をみそ汁に投入した。
今日も今日とて、絶賛日本滞在中である。
今日は日本は午後から仕事が入っているらしく、朝食を作りながら、お昼を食べたら出ます、と言った。
テレビをつけると、朝のニュースが流れる。
画面には何かをわめくおばさんと、日本語のテロップが流れている。かろうじておばさんの声と、そのあと切り替わったニューススタジオのメインキャスターの話は聞き取ることができた。
「ヴェ!た、たいへんだよぉ、日本!」
そのショッキングなニュースを見て、慌ててまだ朝食を用意している日本のもとへと足をもつれさせながら走った。
日本は、のんびりと塩鮭を焼いている最中で、ぐつぐつと弱火で温められているみそ汁の鍋の隣には、切った豆腐が出番を待っている。
振り返ることもしないまま、日本はのんびりした声で、「どうしました?」
と言った。
「砲撃だって、死者も出てるみたい・・・」
「え、・・・ああ、ヨンスさんのところの・・・」
嫌に落ち着いている日本が不思議でならない。頭の中では、驚き、動揺する日本像がちらついていたのだ。
「日本、怖くないの?」
不思議に思って尋ねると、塩鮭を焼いていた火を止めて、菜箸を置いた日本は、ふう、とため息をついた。
「怖くないわけ、ないです。・・・・また、戦争が始まるんじゃないかそう思うと怖くて仕方ないです。最近、私の周りにはトラブルが多すぎる・・・。」
いつもは綺麗なきらきらした眸が、ずんと暗くなっていた。
「日本・・・」
「今度、あんなことになったら、間違いなく私は消えるんでしょうね。ロシアさんのものになっているのか、それともアメリカさんか・・・中国さん、というのもありそうです。もしかすると、どこかの映画みたいに、海の底に沈んでいるかもしれません。・・・ヨンスさんのところのなくなった方、まだお若かった。・・・私があの戦争のとき、ともに戦った人たちも、みな、若かったですよ・・・死にたくない、そう言いながら、散って行きました。若い命が。思い出すんです、あの時を。まだ、11月なのに」
誰もが、あの戦争で多くの物を失った。けれど、彼だけが、あのひどい兵器をその身に浴びたのだ。
ひどい劣勢だったのだ。夏になると、とくに8月になると、日本は体調を崩す。精神状態も悪く、眠れないと言って目の下に熊を作り、そして食事もろくにとれぬまま、身動きすら出来ないこともある。
「日本、・・・ね、こっち、向いて?」
今の自分には、どうすることもできないけれど、一つだけ、彼を笑顔にできる魔法がある。
「?イタリアくん?」
ぐっと握っていた手をそっと開いて、覗き込む。感情を眸、それは彼がこころから過去を悔いて、心を抉られて、涙をこらえている証拠だった。
そっと、腰に手を回すと、ぎゅっと、いつもより強く抱きしめた。
「わわわ、」
ハグは、愛、平和、癒し、人のぬくもりを教えてくれる。
「ねえ、日本?日本の周りは怖いところばっかりだけど、この前言ってたでしょ?そんな怖いところでずっと頑張ってきた日本だから、いまの日本があるんだもん、きっと、神様がなんとかしてくれるから、任せてみよう?」
神様は、為になることしか与えない。この状況は、きっと何かの意味があるんだから。
日本は、腕の中で、くすっと笑ったみたいだった。
「、そうですね。なんだ、結局イタリアくん、あなたは私の気持ちをほぐしてくれるのがうまいんですから。」
「えへへ、だって、俺、日本のこと愛してるもん。」
「愛はすべてに勝る、ですね!・・・あー・・・・ごほん。」
急に咳払いをするから何かと思って体を離すと、日本は真っ赤な顔をしてそっぽを向きながら、
「あ、愛してます、イタリアくん」
と言った。
「ヴェ、俺もだよ!」
ほら、やっぱり笑顔になった。魔法の効果は覿面だね、なんて思いながら、朝食の準備を再会した日本の横で、豆腐をみそ汁に投入した。
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店主:西條
リンク:同人サイト様のみ
店名:三日月商會
アドレス:http://blaueterra.blog.shinobi.jp/
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