君と過ごす日曜日
伊日
日常、的な・・・・
日常、的な・・・・
日曜日の朝
得意のパスタを茹でながら、朝から鼻歌が止まらない。
普段の様子から見れば、有り得ないくらい早く起きれた今日は、日曜日。
久しぶりに日曜日の早朝のミサにも与ることができた。
日本はポチの散歩からまだ帰ってきていない。
彼が帰ってくるだろう時間にあわせて、もうすでにソースは作ってある。
恐らく、このパスタがアルデンテに茹であがるころに、日本は帰ってくる筈だ。
そうしたら、出来たてのパスタを皿に盛って、特製のペスカトーレソースをかけて完成だ。
普段は軽く済ませるのだけれど、彼がいると思うと、ついつい嬉しくて張り切ってしまうのだ。
燦々と降り注ぐ太陽の光に、もう随分寒くなった空気が反射してきらきらと輝いて見える。くるくると鍋をひとかきして、窓を開けた。
「只今帰りました、」
柔らかな、落ち着いた低い声が聞こえて、はっとする。
「お帰り~っ日本、ポチ!」
見れば見事に茹で上がったアルデンテのパスタ。火を切り、直ぐに丁寧に水を切って盛り付ける。
玄関から元気のよい、ポチの、わん!という返事も聞こえるし、ポチに話しかける日本の声もする。
「ポチくん、では、こちらで足を拭きましょうか。」
この家では靴を脱がない。にも関わらず、日本は必ずポチの足をふいてくれる。
知らない土地で不安になるかと思えば、ポチはやっぱりポチで、ちっとも緊張する様子もなく、好きに庭を駆け回ったりして過ごしている。
すぐにポチは庭に駆けていってしまったのか、軽く床を引っ掻く音と、日本の笑う声が聞こえた。
「イタリアくん。今日は早いんですね……って美味しそうです……!」
「ヴェ、もう出来るよ~」
姿を見せるなり、並べられた料理を見た黒々とした瞳がきらきらと輝いた。
そんな反応をされると、嬉しくて仕方が無い。
「イタリアくんって、本当に料理がお上手ですよね・・・。私のところでもイタリアンはとっても人気なんですよ。」
カラフェに冷蔵庫の中のミネラルウォーターを取り出して注ぎながら、日本は言う。あまり普段は会議の時のスーツ以外は着ていないこの洋装はとても新鮮で、Tシャツの襟首から覗く白く細い首がとても綺麗に見えた。見とれて何も返事を返せないでいると、どうしたのかと思ったのか、日本は振り返って小首をかしげる。
「ヴェ、ヴェ!だめだよ、日本!俺、ちょっと今、むらっとしちゃったよ〜!」
素直にそういうと、日本は真っ赤になってぎぎぎと顔をそらせた。
「ねえ、今日はさ、メルカートに行ってみない?」
はじめはうまく食べることができなかったパスタも、イタリア人並にうまくなったフォーク使いができるようになって、上手にフォークでパスタを巻き付けている日本に言った。
今日は天気がいい。
メルカート、青空市場はやはり天気がいい時の方が気分が上がって楽しいし、なにより少し危険だけれど日本も自分と一緒ならば安心して楽しめるに違いない。
何度もメルカートには行ったことがあると言っていたけれど、思えば二人で行ったことはなかった。
以前に、朝食の準備のために一人でいったところ、散々な目にあったのだ、と悔しそうに、けれど可笑しそうに言っていた。
咀嚼を終わって、口の中が綺麗になったのだろう、日本はうん、と頷いて、
「そうですね、行きましょう」
と笑った。
得意のパスタを茹でながら、朝から鼻歌が止まらない。
普段の様子から見れば、有り得ないくらい早く起きれた今日は、日曜日。
久しぶりに日曜日の早朝のミサにも与ることができた。
日本はポチの散歩からまだ帰ってきていない。
彼が帰ってくるだろう時間にあわせて、もうすでにソースは作ってある。
恐らく、このパスタがアルデンテに茹であがるころに、日本は帰ってくる筈だ。
そうしたら、出来たてのパスタを皿に盛って、特製のペスカトーレソースをかけて完成だ。
普段は軽く済ませるのだけれど、彼がいると思うと、ついつい嬉しくて張り切ってしまうのだ。
燦々と降り注ぐ太陽の光に、もう随分寒くなった空気が反射してきらきらと輝いて見える。くるくると鍋をひとかきして、窓を開けた。
「只今帰りました、」
柔らかな、落ち着いた低い声が聞こえて、はっとする。
「お帰り~っ日本、ポチ!」
見れば見事に茹で上がったアルデンテのパスタ。火を切り、直ぐに丁寧に水を切って盛り付ける。
玄関から元気のよい、ポチの、わん!という返事も聞こえるし、ポチに話しかける日本の声もする。
「ポチくん、では、こちらで足を拭きましょうか。」
この家では靴を脱がない。にも関わらず、日本は必ずポチの足をふいてくれる。
知らない土地で不安になるかと思えば、ポチはやっぱりポチで、ちっとも緊張する様子もなく、好きに庭を駆け回ったりして過ごしている。
すぐにポチは庭に駆けていってしまったのか、軽く床を引っ掻く音と、日本の笑う声が聞こえた。
「イタリアくん。今日は早いんですね……って美味しそうです……!」
「ヴェ、もう出来るよ~」
姿を見せるなり、並べられた料理を見た黒々とした瞳がきらきらと輝いた。
そんな反応をされると、嬉しくて仕方が無い。
「イタリアくんって、本当に料理がお上手ですよね・・・。私のところでもイタリアンはとっても人気なんですよ。」
カラフェに冷蔵庫の中のミネラルウォーターを取り出して注ぎながら、日本は言う。あまり普段は会議の時のスーツ以外は着ていないこの洋装はとても新鮮で、Tシャツの襟首から覗く白く細い首がとても綺麗に見えた。見とれて何も返事を返せないでいると、どうしたのかと思ったのか、日本は振り返って小首をかしげる。
「ヴェ、ヴェ!だめだよ、日本!俺、ちょっと今、むらっとしちゃったよ〜!」
素直にそういうと、日本は真っ赤になってぎぎぎと顔をそらせた。
「ねえ、今日はさ、メルカートに行ってみない?」
はじめはうまく食べることができなかったパスタも、イタリア人並にうまくなったフォーク使いができるようになって、上手にフォークでパスタを巻き付けている日本に言った。
今日は天気がいい。
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「そうですね、行きましょう」
と笑った。
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店名:三日月商會
アドレス:http://blaueterra.blog.shinobi.jp/
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