不敵にアモーレ
伊日(アモーレのすすめ、の続き・・・?)
不敵にアモーレ
「おはよう、フェリシアーノ!今日は素敵なベッラを連れてるね!」
「チャオ、ベッラ!東洋人かい?フェリシアーノもいつまでも童貞かと思えば、やるじゃないか!」
そんな言葉を聞きながら、隣にあるく日本が気を悪くしていないだろうかと見やれば、それどころではなく、何度も訪れているというのに、未だに感動してくれるのか、手をつないだ左手の反対側、右手片手でデジカメのシャッターを切りまくっている。彼が持っているのは、いつも持ってくる一眼レフではなく、小さなコンパクトデジカメで、彼の国の製品。CX3というのだそうだ。日本は、普段はめったに揺らがない視線を熱くさせながら、アニメを語るみたいに熱くそのカメラの機能や、他のカメラとの違いを語ってくれた。写真はそんなに撮らない自分には、とくに理解できなかったのだが、ただ、そのカメラがすごいのだ、というのだけ分かった。
先日、突然やってきた彼は、(と、いっても、彼は突然連絡もせずに来たつもりだったらしいが、こちらにはしっかり者の彼の部下が丁寧にも連絡をくれていたので突然、ではないかも知れない。)ミラノからここ、ヴェネツィアにやってきて、どこか観光したい?と聞いた問いに、「もちろん、ヴェネツィアを!」と嬉しそうに言った。
時差ぼけで1日は家ですごしたので、今日は2日目。朝から気がついたらベッドからいなくなっていて、バールで朝食をとるから、いいよ、と言ったのに、泊めていただくんですから、と譲らず、朝からほかほかの美味しいご飯を食べることができてしまった。
普段は甘いパンと、ジュースやコーヒーで朝食を軽くすませて、その後、バールでエスプレッソを一杯。しかし、美味しい物は大好きだから、あさから湯気のたったほかほかの焼きたてパンと、ほんわりあったかいオムレツや、ボイルした野菜などを食べれたら、そりゃあ最高だ。
「フェリシアーノくん、あれに乗りたいです!」
日本が指差したのは、観光客が皆憧れる、ゴンドラ。赤と白のボーダーを来て、首に黄色いスカーフまでまいて「いらっしゃいませ!ようこそ水の都、ヴェネツィアへ!」と歯を輝かせていそうなゴンドリエーレが見える。
これも、何度も乗っている筈だ。
「ヴァ・ベーネ!行こう〜」
ゴンドリエーレは、近寄ると、目映い笑顔で(旅行者はこれでこの地方の者みんながそうだと勘違いしてしまう)陽気に自慢の宣伝歌を高らかに歌いだした。
「チャオ!のせてくれる?・・・ちょっとチックなとこに言ってほしいんだ〜。臭いとこはやめてね?」
注文つきで話しかけると、こちらが地元の人間だとわかり、すぐに隣の日本に目をやる。
「ははぁ、東洋人の彼女かい?何人?」
「・・・・・日本人。」
そう答えると、ゴンドリエーレは目を見開いて、にんまりと笑った。
「ポールカ・ミゼーリア!日本人?いったいどこで引っ掛けてきたんだ?他にも知ってるなら紹介してくれよ!日本人ってば小さくてかわいいし、従順だし、あっちの相性も抜群だしで最高なんだろ!」
「・・・・・悪いけど、この子以外は知らないな。」
少々のいら立ちとともに、そう言うと、ゴンドリエーレは眉を上げて、頷いた。
「・・・フェリシアーノくん?・・・大丈夫でした?」
隣から、心配げな声が聞こえて、そちらを見ると、声の通り、心配そうな日本の顔。長く離していたので、絡まれたとか、なんとか、そう思ったのかも知れない。
「大丈夫だよ!・・・安くしてくれるってさ!」
本当はそんなこと一言も言っていないけれど、日本が安心するなら、あとから交渉して安くしたらいい。
そんな考えを知ってか知らずか、日本は、なら、いいですけど、と言ったあと、
「不埒なやからは、この爺が成敗してやりますから、安心してくださいね!」
なんて、ちっとも頼りにできない顔をしているのに、きりっとして言った。
確かに武術にも長けているし(実際、たまにアメリカや、ロシアなどが背負い投げを食らわされているし、同じアジアのとある国に関しては、背負い投げ手もきりがないので、手刀でささっと気を失わせたりしているのだ)年齢も上だから頼れるのだろうけれど。
何も言い返せなくて、ただ笑っていると、日本は不敵に笑った。
「!」
・・・不意打ちのキスは、羽のように軽くすぎてしまったけれど、心臓に与える影響は甚大で、おおきく脈打つそれをおさめるのに、苦労した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
CX3とは、RICOHのカメラで、私はそのカメラが大好きなんです。
一眼レフはヴィンテージのミノルタと、デジ一眼はペンタックスです。
・・・カメラ、詳しくはないけれど写真大好きです。
ちょっと、観光させたかっただけです^^
「おはよう、フェリシアーノ!今日は素敵なベッラを連れてるね!」
「チャオ、ベッラ!東洋人かい?フェリシアーノもいつまでも童貞かと思えば、やるじゃないか!」
そんな言葉を聞きながら、隣にあるく日本が気を悪くしていないだろうかと見やれば、それどころではなく、何度も訪れているというのに、未だに感動してくれるのか、手をつないだ左手の反対側、右手片手でデジカメのシャッターを切りまくっている。彼が持っているのは、いつも持ってくる一眼レフではなく、小さなコンパクトデジカメで、彼の国の製品。CX3というのだそうだ。日本は、普段はめったに揺らがない視線を熱くさせながら、アニメを語るみたいに熱くそのカメラの機能や、他のカメラとの違いを語ってくれた。写真はそんなに撮らない自分には、とくに理解できなかったのだが、ただ、そのカメラがすごいのだ、というのだけ分かった。
先日、突然やってきた彼は、(と、いっても、彼は突然連絡もせずに来たつもりだったらしいが、こちらにはしっかり者の彼の部下が丁寧にも連絡をくれていたので突然、ではないかも知れない。)ミラノからここ、ヴェネツィアにやってきて、どこか観光したい?と聞いた問いに、「もちろん、ヴェネツィアを!」と嬉しそうに言った。
時差ぼけで1日は家ですごしたので、今日は2日目。朝から気がついたらベッドからいなくなっていて、バールで朝食をとるから、いいよ、と言ったのに、泊めていただくんですから、と譲らず、朝からほかほかの美味しいご飯を食べることができてしまった。
普段は甘いパンと、ジュースやコーヒーで朝食を軽くすませて、その後、バールでエスプレッソを一杯。しかし、美味しい物は大好きだから、あさから湯気のたったほかほかの焼きたてパンと、ほんわりあったかいオムレツや、ボイルした野菜などを食べれたら、そりゃあ最高だ。
「フェリシアーノくん、あれに乗りたいです!」
日本が指差したのは、観光客が皆憧れる、ゴンドラ。赤と白のボーダーを来て、首に黄色いスカーフまでまいて「いらっしゃいませ!ようこそ水の都、ヴェネツィアへ!」と歯を輝かせていそうなゴンドリエーレが見える。
これも、何度も乗っている筈だ。
「ヴァ・ベーネ!行こう〜」
ゴンドリエーレは、近寄ると、目映い笑顔で(旅行者はこれでこの地方の者みんながそうだと勘違いしてしまう)陽気に自慢の宣伝歌を高らかに歌いだした。
「チャオ!のせてくれる?・・・ちょっとチックなとこに言ってほしいんだ〜。臭いとこはやめてね?」
注文つきで話しかけると、こちらが地元の人間だとわかり、すぐに隣の日本に目をやる。
「ははぁ、東洋人の彼女かい?何人?」
「・・・・・日本人。」
そう答えると、ゴンドリエーレは目を見開いて、にんまりと笑った。
「ポールカ・ミゼーリア!日本人?いったいどこで引っ掛けてきたんだ?他にも知ってるなら紹介してくれよ!日本人ってば小さくてかわいいし、従順だし、あっちの相性も抜群だしで最高なんだろ!」
「・・・・・悪いけど、この子以外は知らないな。」
少々のいら立ちとともに、そう言うと、ゴンドリエーレは眉を上げて、頷いた。
「・・・フェリシアーノくん?・・・大丈夫でした?」
隣から、心配げな声が聞こえて、そちらを見ると、声の通り、心配そうな日本の顔。長く離していたので、絡まれたとか、なんとか、そう思ったのかも知れない。
「大丈夫だよ!・・・安くしてくれるってさ!」
本当はそんなこと一言も言っていないけれど、日本が安心するなら、あとから交渉して安くしたらいい。
そんな考えを知ってか知らずか、日本は、なら、いいですけど、と言ったあと、
「不埒なやからは、この爺が成敗してやりますから、安心してくださいね!」
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確かに武術にも長けているし(実際、たまにアメリカや、ロシアなどが背負い投げを食らわされているし、同じアジアのとある国に関しては、背負い投げ手もきりがないので、手刀でささっと気を失わせたりしているのだ)年齢も上だから頼れるのだろうけれど。
何も言い返せなくて、ただ笑っていると、日本は不敵に笑った。
「!」
・・・不意打ちのキスは、羽のように軽くすぎてしまったけれど、心臓に与える影響は甚大で、おおきく脈打つそれをおさめるのに、苦労した。
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・・・カメラ、詳しくはないけれど写真大好きです。
ちょっと、観光させたかっただけです^^
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西條事情
店主:西條
リンク:同人サイト様のみ
店名:三日月商會
アドレス:http://blaueterra.blog.shinobi.jp/
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