ヴェネツィアの朝
伊日。
ようやくほのぼのな伊日!^^
ようやくほのぼのな伊日!^^
ヴェネツィアの朝
目が覚めて、一番に、隣の存在を確認する。
ベッドの中で、この胸に顔を埋める存在が愛しくて笑みがこぼれる。
いつもは目が覚めた時には既に日本は起きていて、勝手知ったるキッチンで朝食を作ってくれているか、朝食を作り終わった彼に起こされるから、寝顔を朝日の中で見ることが出来るのは珍しい。
すやすやと寝息を立てている彼のつむじにキスを贈る。
昨夜、体の中に渦巻く愛とか、欲望とか、ありとあらゆるものを受け入れてくれた体に散る、赤い花弁は、バター色の肌に艶かしく誘うようにして存在を主張している。
「にほん、」
小さな声で囁いてみる。
やはり、よほど昨日、疲れさせてしまったからか、それとも時差のためか、深く夢の底に落ちて、意識が浮上する気配すらない。
会えない間に降り積もった寂しさだとかが、いつの間にか消え去って、今、胸にあるのは愛しさと、幸福感と、充足感だけ。
まだ、日本が家に帰ってしまうときのことは、考えたくない。
いつだって、離れがたくて、どうしてこんなに離れたところに生まれてしまったのだと己を恨むくらいに、胸が張り裂けそうになるから、今は、それを考えることはせず、ここにともにあることを神に感謝した。
起きて、朝食の準備をした方がいいのだろうか。
(でも、日本が目が覚めたときに、おはようって言って、抱きしめてあげたいから・・・やっぱりまだこのままでいようかなあ・・・・)
黒々として艶のある髪を梳いて、じっと見つめる。体と同じく小作りな唇が、小さく動いた。
「いたりあ、くん」
まるで夢の中でキスでもしているみたいに、唇が動く。そして、ふや、と寝顔で幸せそうな笑顔。おそらく自分以外は誰もこんな緩みきった日本の顔を見られる人間なんていないだろう。
「〜〜〜〜!」
幸せすぎて、顔が熱い。
耐えきれずにぎゅっとしてしまったからか、腕の中の日本がかすれた声で朝の挨拶を告げた。
「ん、はようございます、イタリアくん・・・・」
ぱち、ぱち、と瞬きをしてから虚ろな視線に力が宿る。普段の姿からは想像できないくらいの幼さのある仕草だ。
「日本、おはよう」
言って、ぎゅっと抱きしめた。
ああ、今日は何をしようか。
ヴェネツィアの街はもう動き出している。石畳を蹴る靴音、観光客の話し声、オープンテラスを準備する音、機嫌のいいおばさんの歌声。サン・マルコの鐘の音。
今日は、一緒にキッチンに立つのも捨てがたいけれど、起きたらバールへ言って、おいしいカフェオレと一緒に朝ご飯を食べて、それからエスプレッソで目を覚まそう。
それから、ちょっと広場を散歩して、ドルソドゥーロ地区まで行ってもいいかも知れない。日本には、デジタルカメラを持って行った方がいいって、言っておかなくちゃ。
なにも言わずに、髪を撫でてキスを贈り続ける俺に、不思議そうな顔をしている日本に、今度は口にキスを贈った。いつもとは違って、怒ることもなく、ただ頬をそめてそっぽをむく日本が愛しくて、またキスを贈った。
(おはよう、フェリシアーノ!)
(カフェ・ストレットね。そっちのベッラはラッテ・マッキアートか?)
(うん。今日は朝食もおねがいね!)
(はいよ!・・・・恋人か?美人だな!)
(そう、俺の恋人なんだ〜!悪いけど、口説いてもなびかないからね!)
(??)
目が覚めて、一番に、隣の存在を確認する。
ベッドの中で、この胸に顔を埋める存在が愛しくて笑みがこぼれる。
いつもは目が覚めた時には既に日本は起きていて、勝手知ったるキッチンで朝食を作ってくれているか、朝食を作り終わった彼に起こされるから、寝顔を朝日の中で見ることが出来るのは珍しい。
すやすやと寝息を立てている彼のつむじにキスを贈る。
昨夜、体の中に渦巻く愛とか、欲望とか、ありとあらゆるものを受け入れてくれた体に散る、赤い花弁は、バター色の肌に艶かしく誘うようにして存在を主張している。
「にほん、」
小さな声で囁いてみる。
やはり、よほど昨日、疲れさせてしまったからか、それとも時差のためか、深く夢の底に落ちて、意識が浮上する気配すらない。
会えない間に降り積もった寂しさだとかが、いつの間にか消え去って、今、胸にあるのは愛しさと、幸福感と、充足感だけ。
まだ、日本が家に帰ってしまうときのことは、考えたくない。
いつだって、離れがたくて、どうしてこんなに離れたところに生まれてしまったのだと己を恨むくらいに、胸が張り裂けそうになるから、今は、それを考えることはせず、ここにともにあることを神に感謝した。
起きて、朝食の準備をした方がいいのだろうか。
(でも、日本が目が覚めたときに、おはようって言って、抱きしめてあげたいから・・・やっぱりまだこのままでいようかなあ・・・・)
黒々として艶のある髪を梳いて、じっと見つめる。体と同じく小作りな唇が、小さく動いた。
「いたりあ、くん」
まるで夢の中でキスでもしているみたいに、唇が動く。そして、ふや、と寝顔で幸せそうな笑顔。おそらく自分以外は誰もこんな緩みきった日本の顔を見られる人間なんていないだろう。
「〜〜〜〜!」
幸せすぎて、顔が熱い。
耐えきれずにぎゅっとしてしまったからか、腕の中の日本がかすれた声で朝の挨拶を告げた。
「ん、はようございます、イタリアくん・・・・」
ぱち、ぱち、と瞬きをしてから虚ろな視線に力が宿る。普段の姿からは想像できないくらいの幼さのある仕草だ。
「日本、おはよう」
言って、ぎゅっと抱きしめた。
ああ、今日は何をしようか。
ヴェネツィアの街はもう動き出している。石畳を蹴る靴音、観光客の話し声、オープンテラスを準備する音、機嫌のいいおばさんの歌声。サン・マルコの鐘の音。
今日は、一緒にキッチンに立つのも捨てがたいけれど、起きたらバールへ言って、おいしいカフェオレと一緒に朝ご飯を食べて、それからエスプレッソで目を覚まそう。
それから、ちょっと広場を散歩して、ドルソドゥーロ地区まで行ってもいいかも知れない。日本には、デジタルカメラを持って行った方がいいって、言っておかなくちゃ。
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(はいよ!・・・・恋人か?美人だな!)
(そう、俺の恋人なんだ〜!悪いけど、口説いてもなびかないからね!)
(??)
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リンク:同人サイト様のみ
店名:三日月商會
アドレス:http://blaueterra.blog.shinobi.jp/
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