幸福の掌
露日
タイムリーな五輪ネタ。フィギュアの例のあの人がまんま本人よねという話。
タイムリーな五輪ネタ。フィギュアの例のあの人がまんま本人よねという話。
幸福の掌
「おや、この方は……」
テレビで始まった四年に一度、各国が集まって技を競う祭典を、今だ片付けられないでいる炬燵に下半身を突っ込んだまま見ている。
背中が妙にホカホカしているのは、気のせいだと思いたいところだが、人の頭のてっぺんに顎をのせてふんふん鼻息で髪の毛を揺らしているロシアさんがコアラの様に自分を抱きまくらにしているからで。
さすがに四角の一辺に二人はキツイ。のに、彼は気にしないよ~。この方が、あったかいじゃない~と言って譲らない。
丁度、今、男子フィギュアをやっているところだ。
颯爽とリンクに滑り出したその選手は、彼の家の人。
(ロシアさんに似ている……!)
思わず首を反らして、後ろで私を抱きしめながらごろごろしている彼を見上げた。
「ん?どぉしたの、日本くん」
ほんわり。そんな言葉の似合い笑顔でロシアさんが言った。
「いえ、彼、あなたに顔がそっくりだと思いまして。ほら」
指指すと、彼は、「えー?」
と笑った。
「なあに、日本くん。僕が滑ってるみたいでドキドキするの?」
ロシアさんが一層密着してくるので、心臓が跳ねる。
加えて、テレビの中の彼の笑顔や投げキスに、頬に熱が集まるのを感じた。
「い、いいえ。まさか」
咄嗟に否定はしたけれど、彼には分かっているのだろう。
「嘘つき~」
ロシアさんはそういうと、私を一人残して炬燵のもう一辺へと移動する
「ロシアさん、それじゃテレビが見れません。」
あろうことか彼が選んだ一辺は向かい合う一辺。テレビの前だった。
「ふふ、」
ロシアさんは心底嬉しそうに笑うと、両手の平にキスをして、テレビの中の彼と同じ様に、それを飛ばすみたいに、ふぅっと息をかけた。
その手に落とされたキスは、真っ直ぐに私へと届いた。
「おや、この方は……」
テレビで始まった四年に一度、各国が集まって技を競う祭典を、今だ片付けられないでいる炬燵に下半身を突っ込んだまま見ている。
背中が妙にホカホカしているのは、気のせいだと思いたいところだが、人の頭のてっぺんに顎をのせてふんふん鼻息で髪の毛を揺らしているロシアさんがコアラの様に自分を抱きまくらにしているからで。
さすがに四角の一辺に二人はキツイ。のに、彼は気にしないよ~。この方が、あったかいじゃない~と言って譲らない。
丁度、今、男子フィギュアをやっているところだ。
颯爽とリンクに滑り出したその選手は、彼の家の人。
(ロシアさんに似ている……!)
思わず首を反らして、後ろで私を抱きしめながらごろごろしている彼を見上げた。
「ん?どぉしたの、日本くん」
ほんわり。そんな言葉の似合い笑顔でロシアさんが言った。
「いえ、彼、あなたに顔がそっくりだと思いまして。ほら」
指指すと、彼は、「えー?」
と笑った。
「なあに、日本くん。僕が滑ってるみたいでドキドキするの?」
ロシアさんが一層密着してくるので、心臓が跳ねる。
加えて、テレビの中の彼の笑顔や投げキスに、頬に熱が集まるのを感じた。
「い、いいえ。まさか」
咄嗟に否定はしたけれど、彼には分かっているのだろう。
「嘘つき~」
ロシアさんはそういうと、私を一人残して炬燵のもう一辺へと移動する
「ロシアさん、それじゃテレビが見れません。」
あろうことか彼が選んだ一辺は向かい合う一辺。テレビの前だった。
「ふふ、」
ロシアさんは心底嬉しそうに笑うと、両手の平にキスをして、テレビの中の彼と同じ様に、それを飛ばすみたいに、ふぅっと息をかけた。
その手に落とされたキスは、真っ直ぐに私へと届いた。
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店名:三日月商會
アドレス:http://blaueterra.blog.shinobi.jp/
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