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ばかな子ほどかわいい

露日。
若干下ネタ。


ばかな子ほどかわいい





ロシアさんは、困ったように笑った。

「そんな顔したって、無理なものは無理なんですよ」
「、」
一刀両断されてもなお、食い下がる。いつにないしつこさに、少しだけ嫌気がさした。
「ちょっとくらい」
「だめです!、赦しません!」
「ぷー」
この騒動の発端は、すこし時間を遡る。
ロシアさんは昨日の夜遅くにやってきた。こんな時間になんですか、そもそも、突然訪ねてはくるし、こんな時間だし、まったく貴方という人はつくづく他人に対して配慮というものがないのだからいけない!などと、説教をし、慌てて客間に布団を敷いて、風呂を沸かした。
ロシアさんはというと、終始にこにこと笑っているから、なんだか声もださないので、はて?とこちらが心配に成るくらいだった。風呂が沸くと、ロシアさんの身ぐるみを剥いで放り込み、(彼はそれでも最後までマフラーを取ろうとしなかった)出てきたときのために、ロシアさん用に買った大きなバスタオルを取り出して用意した。
ロシアさんはよく、体も拭かずに、滴を垂らしながら真っ裸で脱衣所から出てくることがある。
「日本くーん、もうあがっていーい?」
なかからほんわかしたロシアさんの声がかかった。私はすぐに、十数えてからですよ!と返した。中から聞こえてくる楽しげな、いーち、にーい、さーん、しーい、ごーぉ、ろーく、ひーち、はーち、くーう、じゅーうに聞き惚れて、はっとすると目の前にロシアさんが立っていた。まるでこどもにするように、大きなバスタオルを広げ、ロシアさんを包む。包んだまでは、よかったのだが。
「日本くん!今日、一緒に寝てくれる?」
笑顔で言うロシアさんの体の一部に固い感触。赤面する間もなく、ロシアさんはバスタオルおばけのまま、私を抱きしめたのだった。そして、冒頭に戻る。
「えー、もとはと言えば日本くんがいけないんだよ?そんなさ、奥さんみたいなことするから!」
「うぐっ」
「ねぇ、いいでしょう?明日の会議に響かないように、優しくするし、一回にするから!」
言いながらどんどんきつくなる腕に、冷や汗を流しながら、近づくロシアさんの唇を両手で顎を押して回避する。
「~っ!どうせ途中から、ロシアにそんなサービスないよっておっしゃって翌日辛いのは私なんですから!」

「でも、そうなってもちゃんと僕が連れていってあげるじゃない!」

だだをこねるこどもほど、手に負えないものはない。なんたって、かわいいのだから。
そうして、最終的にはこちらが折れるのだ。



あと20分、彼の意思が変わらなければ、応えるとしようか。


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