壊れる心
米日
壊れる心
*
*
*
「日本、君はいったい何がしたいんだ?」
「いいえ。」
「いいえ、じゃないよ。なにがしたいのか聞いたんだ。答えにならないよ!」
「…」
日本は諦めたように答えていたのに、突然、顔から表情が一切消え失せた。のっぺりとした、仮面の目は、ゾッとするほど冷たい。
「に、ほ、」
その瞬間、日本の心の扉が一つ、また一つと音を立てながら閉まって、挙げ句の果てに閂までかかったのを、理解した。
「あなたに、何がわかるというのだ」
「日本!」
身を翻して去ろうとする日本の腕を咄嗟に掴んだ。
「…」
きつい、まるで汚い物でも見るような憎悪を孕んだ睛に、怯む。
「私はあなた方を許さない」
勝手にこんな舞台に引きずり出しておいて、後始末もせずに、まるで子供に置き去りにされた積み木や人形のようにしておいて。
「私にはこうする事でしか生きる道は無かった。あなた方が、そうしたのだ」
許さない、許さない許さない、何度も叫ぶ日本の口から、噛み締めた歯の強さの分だけ、血が溢れる。流れる涙は何故なのか。
本当は、
この、二人の昔昔の関係を捨ててほしくなかった、寂しさという女々しさを持っている自分に腹が立っていただけなのかも知れない。
何も考える時間が無かった。
今はただ、
時代という定めを
恨むしかない。
一度壊れた関係は、二度ともどらない。
「俺は…君をずっと、どんなことがあっても守から」
だから、
*
*
*
「日本、君はいったい何がしたいんだ?」
「いいえ。」
「いいえ、じゃないよ。なにがしたいのか聞いたんだ。答えにならないよ!」
「…」
日本は諦めたように答えていたのに、突然、顔から表情が一切消え失せた。のっぺりとした、仮面の目は、ゾッとするほど冷たい。
「に、ほ、」
その瞬間、日本の心の扉が一つ、また一つと音を立てながら閉まって、挙げ句の果てに閂までかかったのを、理解した。
「あなたに、何がわかるというのだ」
「日本!」
身を翻して去ろうとする日本の腕を咄嗟に掴んだ。
「…」
きつい、まるで汚い物でも見るような憎悪を孕んだ睛に、怯む。
「私はあなた方を許さない」
勝手にこんな舞台に引きずり出しておいて、後始末もせずに、まるで子供に置き去りにされた積み木や人形のようにしておいて。
「私にはこうする事でしか生きる道は無かった。あなた方が、そうしたのだ」
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本当は、
この、二人の昔昔の関係を捨ててほしくなかった、寂しさという女々しさを持っている自分に腹が立っていただけなのかも知れない。
何も考える時間が無かった。
今はただ、
時代という定めを
恨むしかない。
一度壊れた関係は、二度ともどらない。
「俺は…君をずっと、どんなことがあっても守から」
だから、
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