三六五題(七)
三六五題(http://yucca.b7m.net/capriccio/tit/index.htm)
・ムクツナ(シリアス)
・ムクツナ(シリアス)
007. 神
嗚呼、やはり、この世界に神など、いない。
ざあざあと降りだした雨のなか、流れ出した紅い血潮に顔から表情が消えて行くのがわかる。
「綱吉…くん」
目下には倒れ伏す、愛しい人の姿。
不思議と感触のよいふわふわと跳ねる蜜色の髪は、雨に濡れて今にも溶け出してしまいそうだ。
「馬鹿ですか君は…僕なんかを庇うなんて…」
「ずっと一緒に居ようって言ったじゃないですか!これからもっと二人で乗り越える壁も、楽しむべき出来事も有った筈なのに……!なのに…」
(君が居ない世界が存在しているこの世界は、滅べばいい)
「今行きます綱吉くん。待っていてくれてますよね」
「起きたのか」
リボーンの青ざめた顔が視界のなか一杯に広がって、綱吉は目を開けた。
「リボーン、俺…」
辺りを見回しても、自分が命をかけて守った筈の人が居ないのだ。
「…骸…か…」
「…そうだよリボーン。何で骸がいないの?」
しばらく黙ったままだったリボーンも、じりじりと睨むのに負けてか、一つため息をついて、帽子を深く被り直す。
「…骸はな、骨さえ遺さずに、消えちまったよ。」
「何それ…」
「お前が庇って打たれた時に、死んだと思ったんだろう。」
嗚呼、神様、信じていたのに
神は、もう、居ない。
嗚呼、やはり、この世界に神など、いない。
ざあざあと降りだした雨のなか、流れ出した紅い血潮に顔から表情が消えて行くのがわかる。
「綱吉…くん」
目下には倒れ伏す、愛しい人の姿。
不思議と感触のよいふわふわと跳ねる蜜色の髪は、雨に濡れて今にも溶け出してしまいそうだ。
「馬鹿ですか君は…僕なんかを庇うなんて…」
「ずっと一緒に居ようって言ったじゃないですか!これからもっと二人で乗り越える壁も、楽しむべき出来事も有った筈なのに……!なのに…」
(君が居ない世界が存在しているこの世界は、滅べばいい)
「今行きます綱吉くん。待っていてくれてますよね」
「起きたのか」
リボーンの青ざめた顔が視界のなか一杯に広がって、綱吉は目を開けた。
「リボーン、俺…」
辺りを見回しても、自分が命をかけて守った筈の人が居ないのだ。
「…骸…か…」
「…そうだよリボーン。何で骸がいないの?」
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「…骸はな、骨さえ遺さずに、消えちまったよ。」
「何それ…」
「お前が庇って打たれた時に、死んだと思ったんだろう。」
嗚呼、神様、信じていたのに
神は、もう、居ない。
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