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刺青

リボツナ。

抗争中に撃たれたツナと、それでちょっと不安定になるリボーン。

とりあえず携帯の未送信が余裕で10件越える勢いなので投下。後日修正の可能性あり
*
*

紅い花が散った。



視界も染まる。

近くにいる筈なのに遠くで、呼ぶ声がする。

色が、消えた。



耳鳴りが、する。



胸が業火に焼かれる感じに、熱い、と聞こえないけれど自分の喉が震えているのが分かる。

目の前が黒くなる。

目は塞いでいない。



誰だ、と思い、瞬時に判る。

リ、ボーン…口が象る。

泣くな、

『泣いてない』

泣いてないという。

声は無い。でも、涙を流していないだけで、その顔は泣いてるじゃないか。

『死ぬな、ツナ』

身体を締め付けるのはその両腕か、ぎゅうぎゅうと締め付けて、熱い胸を冷ますように手で強く押さえられる。

手足が痺れる感じに、これで終りだと思った。



瞼の裏には、









「つな、綱吉!目を開けろ!」

リボーンは未だ深紅に染め続ける綱吉の胸の傷を、止血するように強く押さえる


もう、すでに救護班は呼んである。すぐにシャマル率いる医者たちがここへくるだろう。

綱吉の黒いスーツが血に濡れててらてらと光る。

錆びた鉄の中に、甘い香りが混じった綱吉の血の匂いがした。



何処から集まってきたのか、守護者逹がそれぞれ向かう敵を返り討ちにしてゆく


「十代目をよくも……!果たす!」

「群れるな、噛み殺す!」

「クフフ、綱吉くんを傷つけていいのは僕だけですよ…貴方逹には汚すことさへ赦されません。すぐに極楽に連れていってあげますよ…」

「リボーン、早くツナを…」



リボーンは先ほど綱吉を撃った男の死骸を踏みつけて、抗争の中から立ち去った








「リボーン…」

眠っていたのか、待ち望んだ柔らかいテノールに意識を引き上げられた。

顔をあげれば、心配そうに覗き込む青白い顔の綱吉がいた。

「.....ダメツナ」

「ごめん。」

「心臓が.....止まるかと、思ったんだ」

「うん」

なんだか、とてつもなく、こころが暖かくなっていた。

声に力が入らない。

「リボーン、泣いてる」

「泣いてねえ」

「泣いてる」

「泣いて....ねえよ」

でもどうしてか、頬にそんな感覚があった。

「ごめんね、ありがと、リボーン」

照れた様に笑う綱吉に、泣き笑いで、「ああ、もう二度とこんなことはしてくれるなよ」と言ってやる。

笑って、「リボーン大好き」と言い、その日はまた眠ってしまった。







暗闇に浮かぶ白いからだ。そこから吐かれる息は熱く、仰け反り、背中に爪を立ててくるその胸には、刺青のように残る、銃痕。

それに、愛しく、口づけた。


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