在りし日
リボツナ。実はクリスマス前に書いたので時期外れです申し訳っ......!!
10年バズーカで。
10年バズーカで。
*
*
思い出話をしようか。
もう降誕祭も近い。
新年も近いから。
どうしようもなく過去のことを思い出して感傷に浸るのは多分、変わってしまう自分に流せない涙を贈るためだろう。
茜射す空は淡く、冬のどこまでも冷たい空気を少し暖めてくれる気がした。
そして徐々に辺りは暗くなり、軈て闇に包まれていった。
「リボーンは俺をどう思ってる?」
綱吉は目の前に座る幼い筈の少年に見えない黒を纏ったヒットマンの黒々とした瞳を見つめて言った。
ああそうだ、今日だったのか、と一人納得してしまう。
今日は十年前、自分の目の前に十年後の彼が現れた日でもあったのだ。
その時には解らなかったことが、何故か今まで忘れていた、必ずあった筈のあのやりとりを思い出してすとんと降りたように納得がいったのだ。
リボーンはちら、と目前の自分と然程変わらない年の綱吉を見た。
随分と、今、自分と共に在る彼よりも小さく見えた。
自分が成長するにつれてどんどん身長の差が無くなっていったから、彼は今目前の彼よりも多少しか成長していないのだから、この違和感は恐らく彼の纏う雰囲気と表情、仕草の違いからくるものだろう。
今の彼は綺麗だけれど、何処か翳りがあった。
このきらきらと全身から希望を発する未だ中学生の彼とは似ても似つかない。
「…あの…リボーン、だよね?お、おっきくなったな! 」
「ああ?おめーは相変わらずだな。ダメツナ」
「うっ!」
反応は変わらないのに。
「おい、ツナ。綱吉。いつまでそっちにいるんだ。こっちにこい」
ぽん、と自分の座っている隣の位置を叩き、少し帽子を上げてにやりと笑えば、
綱吉はひっと小さくいっておたおたとしながらぎくしゃくした歩みで腰を下ろし
た。
ふわふわとした柔らかい、色素の薄い髪の毛をなでる。
ん、と綱吉は心地よいのか悪いのか、ゆっくりと目を閉じてくる。
そうだあのとき、帰ってきた綱吉は言っていた。
そして詰め寄るようにして言った。
「リボーンは俺をどう思ってる?」
「何だいきなり。」
その時は、何のことだか分からなくて、ただ、先ほどまでいた「綱吉」が残して行った(リボーンは悪くないよ。これだけは覚えておいて。俺は、自分の意志で十代目になったんだから。お前のためじゃない。お前のせいじゃない。覚えてて)という言葉だけが引っかかっていて。
「ね、リボーン、俺の事、す、すき?」
「何いってんだ。おまえ。」
その時の綱吉の傷ついた顔ったらなかったな。
「そ、そだよな。でも俺、リボーンのこと好きだ!」
ああ傷つけたのかと思っていたら、もう次の瞬間には顔を真っ赤にしてそんなことをいうから、自覚するつもりもなかったこの感情を自覚してしまったんだ。
思わず、定形外の驚いた、ぽかんとして返事もできない俺に綱吉は、「好きになってね!」って言った。
「愛してる、綱吉。」
「え!」
「ま。おまえじゃなくて俺の綱吉の話だがな。」
リボーンは今度はこちらが驚かせてやろうと、したり顔で綱吉に言う。綱吉は目を見開いて、こぼれ落ちそうなくらいに驚いて、頬を染めた。
くしゃり、と隣にすわりリボーンの袖を知らぬ間に掴む程に。
「もうすぐ5分経つな。ダメツナ、この未来を変えてくれるなよ」
今度は誰もが見惚れるくらいな微笑みで、霧につつまれていく綱吉にキスをした。
「....リボーン、」
「綱吉、」
帰ってきたのは、少しだけ、翳りの薄れたこの時代の彼だ。
「俺も、おまえのこと、愛してる」
綱吉は先ほどの綱吉と変わりないくらいに、
頬をそめて、笑った。
*
思い出話をしようか。
もう降誕祭も近い。
新年も近いから。
どうしようもなく過去のことを思い出して感傷に浸るのは多分、変わってしまう自分に流せない涙を贈るためだろう。
茜射す空は淡く、冬のどこまでも冷たい空気を少し暖めてくれる気がした。
そして徐々に辺りは暗くなり、軈て闇に包まれていった。
「リボーンは俺をどう思ってる?」
綱吉は目の前に座る幼い筈の少年に見えない黒を纏ったヒットマンの黒々とした瞳を見つめて言った。
ああそうだ、今日だったのか、と一人納得してしまう。
今日は十年前、自分の目の前に十年後の彼が現れた日でもあったのだ。
その時には解らなかったことが、何故か今まで忘れていた、必ずあった筈のあのやりとりを思い出してすとんと降りたように納得がいったのだ。
リボーンはちら、と目前の自分と然程変わらない年の綱吉を見た。
随分と、今、自分と共に在る彼よりも小さく見えた。
自分が成長するにつれてどんどん身長の差が無くなっていったから、彼は今目前の彼よりも多少しか成長していないのだから、この違和感は恐らく彼の纏う雰囲気と表情、仕草の違いからくるものだろう。
今の彼は綺麗だけれど、何処か翳りがあった。
このきらきらと全身から希望を発する未だ中学生の彼とは似ても似つかない。
「…あの…リボーン、だよね?お、おっきくなったな! 」
「ああ?おめーは相変わらずだな。ダメツナ」
「うっ!」
反応は変わらないのに。
「おい、ツナ。綱吉。いつまでそっちにいるんだ。こっちにこい」
ぽん、と自分の座っている隣の位置を叩き、少し帽子を上げてにやりと笑えば、
綱吉はひっと小さくいっておたおたとしながらぎくしゃくした歩みで腰を下ろし
た。
ふわふわとした柔らかい、色素の薄い髪の毛をなでる。
ん、と綱吉は心地よいのか悪いのか、ゆっくりと目を閉じてくる。
そうだあのとき、帰ってきた綱吉は言っていた。
そして詰め寄るようにして言った。
「リボーンは俺をどう思ってる?」
「何だいきなり。」
その時は、何のことだか分からなくて、ただ、先ほどまでいた「綱吉」が残して行った(リボーンは悪くないよ。これだけは覚えておいて。俺は、自分の意志で十代目になったんだから。お前のためじゃない。お前のせいじゃない。覚えてて)という言葉だけが引っかかっていて。
「ね、リボーン、俺の事、す、すき?」
「何いってんだ。おまえ。」
その時の綱吉の傷ついた顔ったらなかったな。
「そ、そだよな。でも俺、リボーンのこと好きだ!」
ああ傷つけたのかと思っていたら、もう次の瞬間には顔を真っ赤にしてそんなことをいうから、自覚するつもりもなかったこの感情を自覚してしまったんだ。
思わず、定形外の驚いた、ぽかんとして返事もできない俺に綱吉は、「好きになってね!」って言った。
「愛してる、綱吉。」
「え!」
「ま。おまえじゃなくて俺の綱吉の話だがな。」
リボーンは今度はこちらが驚かせてやろうと、したり顔で綱吉に言う。綱吉は目を見開いて、こぼれ落ちそうなくらいに驚いて、頬を染めた。
くしゃり、と隣にすわりリボーンの袖を知らぬ間に掴む程に。
「もうすぐ5分経つな。ダメツナ、この未来を変えてくれるなよ」
今度は誰もが見惚れるくらいな微笑みで、霧につつまれていく綱吉にキスをした。
「....リボーン、」
「綱吉、」
帰ってきたのは、少しだけ、翳りの薄れたこの時代の彼だ。
「俺も、おまえのこと、愛してる」
綱吉は先ほどの綱吉と変わりないくらいに、
頬をそめて、笑った。
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